2024/03/16 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にサウロさんが現れました。
サウロ > (セレネル海から吹く風はまだまだ冷たく、頬を撫でていく。
 白い頬も鼻先も発熱したように薄っすら赤くなるが、降り注ぐ陽光はどこか春めいて温かい。
 金糸の短い髪を軽く撫でつけながら、海の男たちが今日も船への荷積みや荷下ろしで声を上げている。
 港湾都市ダイラスに付いたのがつい最近。そこで何泊かしながら、近々王都へ帰還の予定。
 相棒であるミレー族の青年は任務がてらにハイブラゼールへと向かってしまった。
 どうもああいう賭け事・ギャンブルのきらびやかな場が苦手で、サウロは立ち入ったことがあまりない。
 結局その周囲の下町のようなところで巡回し、旅の買い出しをし、情報を集め、依頼をこなし、報告書を認める。
 そんな日々を過ごしていた。)

「……もう一月もしないうちに冬の気配は遠ざかるんだろうな」

(これが海辺ではなく平野などであれば今日は少し暖かい日に感じたかもしれない。
 そんなことを思いながら船着き場を歩き、次に訪れる船を眺め、比較的穏やかな午後を過ごしていた。)

サウロ > (こんな昼間であっても海の玄関口たる船着き場は往来は多い。
 冒険者や旅人、傭兵や貴族に奴隷商人、船舶免許を持つ商会など。
 或いは海賊や海の魔物に対抗する国の警備組織、屈強な船乗りたちの怒声のような荒げられる声が響く。
 そんな船着き場から少し離れれば入り組んだ倉庫街。
 合間の路地でいちゃつく男女がいて、思わず目線は逸らして見なかったことに──。

 入り組んだ場所ほどよからぬことを企む者はいるもので、何かあれば対処できるように警戒するのは、騎士としての性分か。
 行き交う人々の様子を眺めながら、刻一刻と時間は過ぎていく。)

サウロ > (────やがて本日の出航も寄港も時刻を過ぎ、仕事を終えた船乗りたちが飲みに出る。
 何事もなく依頼を終えて、サウロも宿屋へと帰路に着いた。)

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からサウロさんが去りました。