2023/11/21 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にラッツィオさんが現れました。
■ラッツィオ > 男は住処である倉庫街の一角にある倉庫から遅い時間になって起き出し、船着き場周辺をふらつきながら潮風に当たって眠気を覚ましていた。
朝一番の市場が開かれているときほどの活気はなく落ち着いているものの、船はひっきりなしにやってくるため、即席の市は日が暮れるまで行われている。
どこぞの異国で取れたらしい、赤と橙の混ざった奇妙な果物に齧り付きながら、珍しいものはないかと物色をしているのだった。
船着き場には船員を目当てにした娼婦の類も多い。
報酬を得たばかりの船員は財布の紐が緩んでいるため、普段以上の稼ぎができることが理由らしい。
荒くれ者の船員にも物怖じしない肝の座った女のほうが相手をするにも好ましく、そういった娼婦に声をかけることもあった。
ワリはそれなりに高くつくが。
「――…ちィと寝過ごし過ぎたか。後は夜まで待つしかねェかな」
■ラッツィオ > 夜も更けて再び賑やかになった雑踏に、男の姿は消えていき――。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からラッツィオさんが去りました。