2025/05/30 のログ
ご案内:「セレネルの海」にアードルフさんが現れました。
アードルフ > 街の明かりを背に浜辺にたたずむ影一つ。月明かりを受けているとはいえ夜の海は黒く深く不気味な気配を孕む。
いつ海からの怪異が襲ってきても不思議ではないが、そんな空気もまた悪くないと思えるのは自らの出自の所為。

「闇より出でて闇へ還る。なーんて思いたくもねぇが…」

もし、そうなるときが来たなら、この波の泡のように人知れず。等と物思いに耽るのはきっと、そう。酒が足りていないから。
小瓶に移し替えた店の酒、その蓋を開ければ豪快に煽る。頬を伝う酒気をそのままに、暫くは波打ち際でその闇を眺めていた。

アードルフ > ザリッ、と砂を踏みしめる音を立てて歩く波打ち際。そこから少し進むと消波堤に行きつく。
砂地を脱し大分歩きやすくなったその場所。沖へ向かい伸びたその場所の先端まで歩くと足を海へ投げ出す形で腰を下ろした。
ともすれば身投げに似た光景ではあるが…。

「もう少し……、もう少ししたら目一杯泳げるな、流石に今はまだ自殺行為だが。」

そうなれば目の保養にもなって一石二鳥だろうと、いずれにせよこの時間ではそれも叶わないだろうけど。

アードルフ > 後は酒瓶が空くまで一人晩酌の時間。
肴は引いては寄せる波の音。

ご案内:「セレネルの海」からアードルフさんが去りました。