2025/05/16 のログ
ご案内:「セレネルの海」にグリードさんが現れました。
グリード > 取引現場に選んだのは未だ海を楽しむには早い気候を睨んで。浜辺に繋がる土壁の影。
傍らにいる少女は異種族の耳と尻尾が生え、衣類も全身を隠すローブを被ってはいるがその下には何も着用していなかった。

「おや時間通り。いつもいつも真面目な事ですねぇ?」

せせら笑うように待ち合わせ場所に来た大男を見上げると、ローブに手をかけ露わにさせる裸体。貧相な体躯の中心に刻まれた紋が光ると盛りの付いた獣のように舌を出し、尻尾を伸ばして息を荒くした。

「はいはい、ご希望通り……毎度あり!」

男の腕に抱かれた少女より、手の中の貨幣である。それを布袋に収めて満足げに歩く。淡く跡を残す波打ち際に。途中背後から淫らな声が聞こえて来たけれどそれもすぐ波の音に聞こえなくなる。

「壊して売りつけるなんて、俺はなんて優しいんだろう」

あの少女はもう、快楽の事しか頭にない。理性を残したままの隷属
その悲しい顛末はいくつも見てきた。勿論、壊したとて顛末はさして変わらないのだが。

ご案内:「セレネルの海」からグリードさんが去りました。