2025/03/01 のログ
ご案内:「セレネルの海」にホロウさんが現れました。
■ホロウ > 白い砂浜を歩く、足跡も残さずに。
実体のない状態では重さも何もない、故に足跡は残らない。
本当に偶に起きるのだ。
こう、目が覚めたら屋敷や王都以外の場所にいる事が。
夢遊病、ならぬ夢幽病とでもいえばいいのか、今日がそれ。
そこのない泥沼のように深い眠りから覚めたら、ここ『せれネルの海』の砂浜に突っ立っていた。
さむ…くはない、霊体なので。
潮く……さい、嗅覚は存在するので。
住んでいる屋敷でも王都の中でもあまり嗅がぬ香りに、
眉間のあたりに人差し指を添えて険しい表情を浮かべながら、
帰るにも道がわからないため、例のタイミングになるまで仕方なく砂浜を散歩することにした。
それが現状。
小波の音、稀に魚が跳ねる音、夜空を見上げれば満天の星空、嫌いじゃないが興味もあまりない。
どこか腰を掛けるにいい場所はないか。
周辺をきょろきょろと見渡しながら歩く。
その姿は、見える者には人の姿に。
見えない者には何もなく。
ちょっとだけ見える者にはぼんやりと青白い球体が揺れて見える、はず。
■ホロウ > パリ、と、指先から痺れが走る。
流木を椅子代わりに、とか考えていたが、
それよりも時間が来たようだ。
今になって折角の遠征だから……と、考えているうちに、
足先よりじわじわと崩壊していく。
いつものこと。
同時に甘い眠気が襲い掛かってきて……。
ご案内:「セレネルの海」からホロウさんが去りました。