2024/09/20 のログ
ご案内:「セレネルの海」にマリーネさんが現れました。
■マリーネ > 「あっついわねぇ……」
未だ容赦のない猛暑が続く海。人間にとって海に限らず水辺は多くの危険が付き纏う。
水棲生物には強力な毒を持つ者もいる。突然の荒波で攫われることもある。
そして、この炎天下で意識を失ったり朦朧としている中で溺れる者も……。
「まったく、世話が焼けるのばっかり。気を付けなさい?」
様子がおかしかった人間のもとへ猛スピードで駆け付け、手を引いてそのまま浜辺まで連れていって救出。
現地の監視員たちは、水泳のプロだ ありえない と目を丸くして青髪の女に圧倒されていた。
……その豊満な美しい身体つきに見惚れたものも数知れず。
男達の視線が集まるのを目にすれば、ああいやだいやだ と半目で睨み、あっち行ったと無言で追い払う。
「簡単に溺れちゃうくせにデートしてカッコつけちゃってさぁ……」
小波で繰り返し砂を攫っていく浜辺を歩き、海側へ戻っていきながら助けた者を心配そうに見つめる男女へ白けた目線を送り。
ぷるんぷるんの乳房と尻を覆うビキニ姿を惜しげもなく曝しながら再び海の向こうへ戻ろうと。
ご案内:「セレネルの海」に青麗さんが現れました。
■青麗 > 温暖なマグメールに住む者にとっても嫌になる暑さが続く日々。
それは、北方の帝国たるシェンヤンを出自とする者にとっては尚更である。
「いやぁ、やっぱ海っていいわねぇ~♪」
シェンヤン出身の冒険者にして、その正体は皇帝の勅命を受け密かに派遣された道官である青麗は、
その暑さを何とかしようと定期的に海へと赴いていた。
北方の海は大抵凍っているか、そうでなくともジメジメとした暗い雰囲気の港町ばかり。
そんな海しか見て来なかった彼女にとっては、王国の海は美しさと新鮮さに溢れている。
「さて、と。まずは準備運動…。」
心の中でBGMと掛け声を流し、青麗はシェンヤンに広く伝わる身体をほぐす運動を始める。
惜し気なく晒される健康的で引き締まった、それでいて豊満な体は、
シェンヤン風の装飾が施された大胆なスリングショット水着で大切な部分が隠されている。
街中で着用すれば怪しいシェンヤン商人にしか見えない丸いサングラスも、海辺ではお洒落なアイテムだ。
そんなエキゾチックな魅力にあふれる女は、マリーネに負けず劣らず周囲の視線を集めていることだろう。
■マリーネ > 海で生まれ、海を住まいとする人ならざる己には何ら特別でもない場所。
どういう訳か人間は陸で住まう存在にもかかわらず、ある時期になれば水着と呼ばれる露出の多い姿で遊泳を楽しむ。
魔族でありながらも時には学院にて水練を指導しているこの女は別に海でなくてもより安全に、快適に水泳を楽しめる施設があることを知っているのだ。
「お尻丸見えだぞー!そこの坊や~!」
水着がずり落ちたまま海からあがって親元に引き返していくまだ幼い子供を、慌てて注意する女は立派な海の監視員も同然……無給・無休の。
別に契約を結んでいる訳でもなく、義務でもないので気には咎めないのだが。
退屈凌ぎの人間観察やちょっかいにも飽き始めてきた頃だった。ふと、視界に入ったのは自身が身に着けるビキニとはまた異なる水着。
人間の水着に詳しくない自身はもちろん、周囲もその露出やきわどさに目が点になる。
「……すっご。何あれ」
とにかく扇情的で挑発的な恰好だ。人間の文明とは実に興味深いと感心する女は、海中から上半身だけを浮かせてじっと眺めている。
見かけないデザインの水着に、思わず見入ってしまった。
念入りに準備体操を行う姿を見れば、「分かってんじゃん」と感心するのだった。
とはいえ、あんな際どい恰好だ。あまりに激しい動きをすればその乳房のボリュームや水の抵抗などで、大変な事になってしまうのは想像に難くない。
「泳いでる間にモロだしになっちゃったりして」
なんて、浮遊する海藻の如く海面をふよふよと漂う取り残された水着などを数多く見て来た女は思うのであった。
放っておくのも可哀想だし、何かあれば駆けつけてあげようかという心づもりでそのまま観察し続ける。
■青麗 > 運動によって丹念に筋肉をほぐし終えた頃には体も温まり、照り付ける日差しも相まって肌に汗が浮く。
持ってきた水筒からぐっ、ぐっと水分を補給すると、サングラスを外し他の手荷物の方に放り投げる。
ル・リエーで流行っているという新しいデザインに、シェンヤンの意匠を組み合わせた特注の水着は、
見た目に反してずれることなく程よく体を締め付け支えている。
「さぁて…行きますか。」
目線の先には、遊泳範囲を示すロープに繋がれた浮き。
青麗は浜辺をすたすたと歩き、ざぶざぶと波打ち際を超えると、一番遠い浮きを見据え泳ぎだす。
帝国軍で正規の訓練を受けた彼女の泳ぎは、最大限に効率的に体を進ませる。
あっという間に遊泳範囲の端に到達し、そこで浮きに捕まりながらぷかぷか浮かんで一息つく。
「ふぅ…ん?」
そこで青麗は、浜辺から離れたにも関わらず自分を見つめる視線に気付く。
女。好みの容姿だ。ニコリと笑みを返す。