2024/04/16 のログ
:: [一覧へ] :: :: ::

ご案内:「セレネルの海/船上」にサウロさんが現れました。
サウロ > (――――時刻は夜。場所はセレネルの海上を進む船の上。
 夕刻ごろに王都の港から出航した王国の大型定期船であり、目的地は港湾都市ダイラス。
 陸路で行けば時間がかかる旅程も、広大な海を渡る船ならば大きく短縮もできる。
 天候の荒れもなく波は穏やかで、順調な航海と言えた。

 客室も王侯貴族向けの良質な広い部屋から、複数人で雑魚寝を強要されるような部屋もある。
 ソファなどが備え付けられている広いラウンジで、酒を飲みながらカードゲームに興じる者もいれば、
 部屋もなくそこで薄い布に横たわって船酔いに苦しむ者もいるだろう。
 中には"商品"として、ダイラスより北側のバフートまで運ばれる者も。

 月明かりが降る甲板に出て、潮風を浴びながら大きく伸びをする。
 満天の星、夜であってもどこか昼とは違う静かな明るさがあり、春の流星が過っていくのが見えた。
 野営する時も空を見上げることはあるが、船の上から何にも遮られることなく見える星々は、
 何度見ても心が震えるほどに美しい。
 色とりどりに輝いて見える星の集まりが大小と連なって河のように映る。
 せっせと働く船員たちの邪魔にならないよう人目を離れた陰になる場所へ移動しつつ、
 海風に揺れる金糸の髪を押さえて暫くは空を眺めていようかと、碧い双眸は天を向く。)

サウロ > 「……ん?」

(暫くして甲板に響く声があった。
 酒を飲んで酩酊しているらしいそれに対して聞こえてくる諍いの声。
 小さく息を吐いた後、そちらへと足を運び、揉め事を行う彼らの仲裁に入り――――。)

ご案内:「セレネルの海/船上」からサウロさんが去りました。