2023/08/23 のログ
ご案内:「セレネル・レジャービーチ【海の庭】」にラッツィオさんが現れました。
■ラッツィオ > レジャービーチの一画、マッサージスペースや休憩所が集まるコテージの立ち並んだ区画の入り口に、ガラの悪そうな男たちが屯していた。
いや、屯していた、というのは正確ではない。
男たちは冒険者ギルドから正式に警備の依頼を請け負って、3交代制で24時間、ビーチやコテージの見張りをしているのだから。
運が悪いと魔物が迷い込んでくることもあるらしいが、これまでのところは少々の喧嘩程度で大きなトラブルもなく、そのわりに報酬はなかなかという美味い仕事だった。
「――とはいえ、突っ立ってるだけの仕事って、やたら動かされる以上に怠いんだよな……」
コテージの入り口にちょうどよく生えているヤシの木に寄りかかっている男は、誰にも聞こえないようにぼやいた。
日中はかけていたサングラスも、頭の上に乗せるだけになっており。
サングラスをかけた状態ならばビーチの美女を眺めて楽しむこともできたが、視線がバレバレではトラブルの元だ。
道の反対側にいる、同じ仕事を受けた冒険者のほうへ視線をやると、彼もまた暇そうに大欠伸をしたところだった。
■ラッツィオ > そのまま何事もなく、ビーチの夜は更けていった――。
ご案内:「セレネル・レジャービーチ【海の庭】」からラッツィオさんが去りました。