2023/07/28 のログ
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ご案内:「セレネルの海・客船」にビザールキャリアーさんが現れました。
ビザールキャリアー > 海底遺跡の探索ツアー。
放蕩に明け暮れる貴族達が催した道楽。
海賊を討てる程度の戦力も船倉に押し込め、万全の体勢を整えて、
上流階級達は国民の血税を浪費して道楽に興じる。

だが、その愚かさへ漬け込むように一つの罠が仕掛けられていた。

ビザールキャリアー。
本来は自然地帯や遺跡の奥に潜む異形。
それが船上で行われる催し物の目玉と称してひそかに運び込まれていた。

夜も更けた頃、何者かによってその荷が、封印が解かれる。
まずは内部から襲撃されると予想もしなかった冒険者や私兵達が一晩かけて蹂躙、凌辱されていく。

それから明け方まで、苗床にされた女達が孕んだ幼体が船の隙間から船室へと忍び込んでいく。
寝息を立てるままに秘部に幼体が潜り込み、犯される貴族の女達。

やがて日の出とともに響き渡る悲鳴と共に、異形が船の上層へと進み、三撃を繰り広げる。

狭い船内では、巨体ながらに自在に動く触手を操る異形の独壇場となって。

その惨劇が意図的であると、異形の左肩に刻まれた刻印が明らかにしていた。

ご案内:「セレネルの海・客船」にシエラさんが現れました。
シエラ > 魔族、と一口に言っても色々で。
己のように戦闘能力において人間の戦士に大きく劣る者もいる。
その分別の能力が……
と、言いたいところだが、この状況では役に立ちそうもない。

「何ということでしょう……不運な。まことに、度し難い……」

間諜として優秀でも、どうにもならない類の状況だ、これは。
ここで役に立つ能力とはなんぞや、となれば逃走に適した魔法を使える魔法使いか。
貴族たちから情報を引き出せる、具合のいい仕事だと思ったのに。

この状況で出来ることは、限られている。
徹底して隠れて、嵐がうまいこと過ぎ去ってくれることを待つか。
いちかばちかの賭けに出るか……

船の進行方向に飛び降りると、そのまま海流に呑まれる可能性がある。
もう、あの、この隠れた物陰から見える魔物の側面を走り抜け、
船の後方から出来るだけ、船体から離れる形で海に飛び込むしかない。

女は度胸があるほうとも言えないが、それしかないなら、やるしかないのだ。
特に状況が、時間の経過とともに悪化していくとしか思えない今は。

女はそして、それからしばらくああだこうだ悩んだ後、
走り出した。魔物の横を走り抜けようと。ただ、その速度はあくまで人間並み──

ビザールキャリアー > 異形の振舞いは悪趣味に極まった。
それまで男を引き潰して回っていたが、やがて貴族の娘を捕えるや、
彼女を救い出そうと挑みかかる男。

足の付け根。異形の不安定にも思える身体構造からすれば効果的に思える箇所への、
全体重をかけた槍での突撃。
効果的である。人に対しては。

その命がけの特攻を受けた瞬間に異形の拳が男を殴り飛ばし、壁に叩きつけ、
そのまま掴み、持ち上げる。

その目の前で、異形の触手が令嬢のドレスを無残に引き裂き、押し寄せる触手で孔という穴を犯す。
そして、耳にまで至った触手が神経を弄り、苦痛も恐怖も絶望も取り去って、
多幸感に満ちた、捕まった男に抱かれるよりもよほど深い幸福に呑み込んでいく。

やがて、令嬢は自ら触手を咥え込み、奉仕し、男の目の前で異形との逢瀬を見せつけ始める。
挙句、男に向けて告げられる、異形への輿入れ。苗床宣言。

その瞬間こそが最大の好機だろう。走り抜けられるだろう。


令嬢の、否、異形のつがいの視線が貴女を見ていなければ。


微動だにしない異形の傍を通り抜ける貴女の腕を、細い腕が掴む。
異形とは思えない細い手指。みればつがいが嗤いながら手を掴み、
異形へと引きずり寄せていく。

それと共に、貴女へ無数の触手が絡みついて無残に衣服を引き裂くだろう。

……男を手放し、その場で床に落として、踏み潰す。
つがいは、異形から解放されるや、周囲に群がる幼体を引き連れてどこへとも知れぬ部屋へと消えていく。

明らかに、貴女を次の獲物と見定めて、近づいてきた触手の先が開いて、
大きく口を開き、嗤う。

―残念 ここは こちらの 縄張り―

唇を読めるなら、声を発せない触手が貴女にそう告げたことが分かるだろう。

……誰かがいる。この異形を操る何かが。同じ魔族の誰か。
そして異なる勢力の、蛇を冠する何者かが。

―ゆっくりと 楽しんで こちら側に―

根元から引き締めるように触手が男性器を根元から絞り上げる。
豊かな爆乳を別の口触手達がしゃぶりつき、下品な音を立ててしゃぶり上げる。


そして、耳へ、別の触手が近づいて。
それを許せば、あの令嬢のように無残な苗床に変えられてしまうのだと、

貴女へ見せつけていたことがそこで分かるだろうか。

ご案内:「セレネルの海・客船」からシエラさんが去りました。