王城などの南に広がる大海。
穏やかな海だが、海棲の魔物も存在し、注意が必要である。
さらには海賊なども出没する。
海底には遺跡が存在し、魔法などで潜ることができれば探索も可能。
海辺には様々な洞窟があり、海賊の宝が隠されているといわれている。
そのために洞窟などを目指す者も多いが、海の魔物や海賊に襲われるケースも多い。
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Time:14:37:24 更新
ご案内:「セレネルの海」からラヴィニアさんが去りました。
■ラヴィニア > ――…潮騒の音がひときわ騒がしくなる。
白い砂浜の砂が舞い上がり、舞い上がった砂が落ちるころには、少年は姿を消していた。
ただ足跡だけが王都へと向かっていた。
■ラヴィニア > 夜空には満月、供に星々がキラリ。
普段の姿では何とも思えない夜空も人の姿に擬態すると、身体に精神が引き寄せられるか、少しは輝いて見える。
とは言え、黒真珠か水底のような瞳には何も映らない。
感情が全く見えない、暗黒のような瞳を夜空に向けながら、見上げながら砂浜を歩く――…あてどなく。
気が向いたら以前のように王都に足を延ばそうか。
顔見知りの冒険者ギルドを訪ねて、菓子でも強請ろうか。
何にせよ今夜はここから離れるつもりはなく、暫くはこうして潮風とさざ波の音を楽しんで。
「……くぁぁ……。」
小さな欠伸を擬態かした人の顔で零す。
甲高い音色をいまだ宿す若い人間の声色で。
それにしても素足で砂を踏みしめる感触も癖になりそうだ。
■ラヴィニア > ――…海魔の巣窟。
その迷宮の主である水妖のラヴィニア。
真なる姿は巨大なクラゲともタコとも海竜とも言われている。
しかし、今は人の姿……それも幼さの残る少年の姿をしていた。
理由はとても簡単。
海魔の巣窟は寒い時期はあまり冒険者が来ないため、普通に暇であり退屈である。
ゆえにこうして人の姿を取り、若い冒険者に目をつけたり、地上の美味しい物を食べに行くのだ。
こうみえても、一部の冒険者ギルドの長と結託して、なるべく初心者冒険者に稼ぎやすいように、色々と手を回す事もしている賢い海魔なのである。
だが同時に狡猾でもある。
海魔らしく気に入った者は連れ去ろうとするし、牙を突き立てる事くらいは平気でやる。
――…まあしかし、人に擬態かしてる際はまあまあ大人しくしている。
王都のお店に出禁にはなりたくないのだ。
ご案内:「セレネルの海」にラヴィニアさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海 浜辺」からナランさんが去りました。
■ナラン > 佇む女は暫く浜辺に立ったまま様子を伺っていたが、うっかり彼らを踏んでしまいそうになるほど足元は悪くなく、彼らのほうもこちらを殊更警戒するような様子がない。
(しばらく、お邪魔しても大丈夫そう)
とはいえ他にも彼らのようなイキモノがいるかもしれない。
女は慣れない砂浜の感触を確かめながら、慎重に海辺に沿って歩き始めた。
特に用事があっての事ではなくて、王都からの帰りの『寄り道』だ。急ぐ理由もない。ゆっくり歩を進めながら時折波打ち際から水平線の方へと視線を巡らせる。
―――――遠くに見える光は、船だろうか。
潮風はゆるく、林の葉が揺れる音もない。
海の向こうの方では風があるのだろうか。知識はまったくないが、ゆっくりと、しかしすべる様に光が進んでいる様子はとても不思議だ。
潮風の香りにも、海辺の生き物にもなじみがない。
波打ち際まで行って、すこし『遊んで』みたい気もするけれど…
(…それは、今度)
足を止めて一瞬の逡巡のあと、女は歩みを再開する。
朧だった月が頼りないながらくっきりと夜空に姿を現したころには、浜辺には女の姿は無かったろう―――
■ナラン > 空と水平線の合間が曖昧な夜。
黒い空には朧げににじむ月があって、波間に弾く月光は心もとない。
王都から然程離れていない場所に広がる浜辺にはいま人けがなく、風もない風景に打ち寄せては返す波の音だけが満ちている。
そこへ防風林を抜けて、砂を踏みしめた影がひとつ。
「… すごく、贅沢な気分ですね…」
しばらく波音に聞き入って広がる風景を眺めた後、小さく感想を独り言ちた。
ふと視線を落とした足元を、貝殻を被った小さな生き物が横切っていく。少し歩いては止まって、と独特の調子で波打ち際へ行く姿を追っていると、他にも同じような姿がちらほらと林から波打ち際へと向かっているのに気づいた。どうやら、いまこの浜辺は『彼らの時間』らしい。
ご案内:「セレネルの海 浜辺」にナランさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海・洞窟」から宿儺さんが去りました。
■宿儺 >
普段、山に塒を持つ鬼。
しかして人里の酒が恋しくなれば山を降りることもしばしある。
主に賊などを襲い、連中の狙った交易品の酒などを入手するのが目的である。
この洞窟も、そんな賊どものアジトとなっていたものの一つ。
海辺に点在する岩礁が覆い隠し、隠れ家には実に丁度良かったのだろう。
しかし討伐されたか、あるいは魔物に襲われたか、そこはもぬけの殻となっており。
洞窟の中を煌々と照らす焚き火に浅黒い肌を照らされ、胡座をかいている女鬼の姿、一つ。
そしてその周りには、この洞窟に居座っていただろう魔物の骨が散乱する。
「──山の魔物に比べれば些か喰いではないな」
まだ魔物の気配をその洞窟の奥に感じつつ、
まるでそれらをおびき寄せる様に火を焚き、魔物の肉を焼いて喰らっていた。
ご案内:「セレネルの海・洞窟」に宿儺さんが現れました。
ご案内:「セレネルの海」からホロウさんが去りました。
■ホロウ > パリ、と、指先から痺れが走る。
流木を椅子代わりに、とか考えていたが、
それよりも時間が来たようだ。
今になって折角の遠征だから……と、考えているうちに、
足先よりじわじわと崩壊していく。
いつものこと。
同時に甘い眠気が襲い掛かってきて……。
■ホロウ > 白い砂浜を歩く、足跡も残さずに。
実体のない状態では重さも何もない、故に足跡は残らない。
本当に偶に起きるのだ。
こう、目が覚めたら屋敷や王都以外の場所にいる事が。
夢遊病、ならぬ夢幽病とでもいえばいいのか、今日がそれ。
そこのない泥沼のように深い眠りから覚めたら、ここ『せれネルの海』の砂浜に突っ立っていた。
さむ…くはない、霊体なので。
潮く……さい、嗅覚は存在するので。
住んでいる屋敷でも王都の中でもあまり嗅がぬ香りに、
眉間のあたりに人差し指を添えて険しい表情を浮かべながら、
帰るにも道がわからないため、例のタイミングになるまで仕方なく砂浜を散歩することにした。
それが現状。
小波の音、稀に魚が跳ねる音、夜空を見上げれば満天の星空、嫌いじゃないが興味もあまりない。
どこか腰を掛けるにいい場所はないか。
周辺をきょろきょろと見渡しながら歩く。
その姿は、見える者には人の姿に。
見えない者には何もなく。
ちょっとだけ見える者にはぼんやりと青白い球体が揺れて見える、はず。