2024/09/15 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 酒場」にシスター・パッサーさんが現れました。
■シスター・パッサー >
神聖都市ヤルダバオート
とは名ばかりにも見える夜の退廃した空気
地下と言わず、酒場に行けば冒険者目当てを装うオールフリーな娼婦
懺悔室を“グローリー・ホール”に変える教会
金に負けた神が居わす舞台は一律同じになる。
酒場に訪れたシスターもまた、通常のシスターとは違う空気を纏って訪れる。
足取りは慣れたもので、中央よりも壁際に近い落ち着いたカウンター側
頭巾をつけたそのまま修道服姿で堂々とシガレットケースを取り出すのなら、軽くシェイク。
一本だけ突き出た茶褐色の紙巻を歯列で咥え、手元のセイレーンが彫刻された金無垢のZippoで火をつける。
キンッと鋭い音と、歯車で迸る火花
軸から燃え上がる一条の火は、煙好きがスリたくなるくらいには見栄えがいい。
ジジッと燃える先端と、甘ったるい紫煙がフゥッと吐き出されたところで肩の力を抜いたシスター。
手元に何も言わずに蜂蜜が落とされた琥珀酒が出されると、ざっくり混ざっているだけの濃淡ばらける味
躊躇いなく口をつける素振りは、酒場のマスターにとって無言で いつもの を出すほどには通っているという証拠。
まだ残暑が厳しく思える環境で、涼しい貌でその姿のまま煙草と酒精を楽しむ修道女に無駄に絡む者はまだいない。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 酒場」からシスター・パッサーさんが去りました。