2023/09/28 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にジェドさんが現れました。
■ジェド > 「はは、そう畏まらずとも良い。私が心苦しくなってしまう。また何時でもおいでなさい。我らが主神ヤルダバオートは迷える人が求める声に何時でもお応えくださる。迷い、悩み、苦しみ、救いを求めて差し出す手を取り、少しでも抱えるものを軽くしてあげ、共に荷を背負い、隣人を愛する事は我ら信徒の使命なのです。遠慮はいりませんよ。困った時は何時でも頼りなさい。」
神聖都市ヤルダバオート。総本山として都市内に幾つもある教会の中でも取り分け大きい教会の門前。ややみすぼらしい身なりながら整った顔立ちの女性と包帯を巻き傷む体を抑え頭を下げる男性の夫婦と思しき二人が何やら感謝の言葉を並べて平身低頭して詫びている相手は恰幅の良い服装からして高位の司祭と分かる身なりの中年の男。
けれどもその身なりが示す地位の高さに反し、本人は頭を下げる夫婦を大きな掌でまあまあと困ったように制止しながら好々爺としたふっくらした体格も相俟って何処か愛嬌すらある笑顔を浮かべて親しみ易さと善性を遠巻きに見ている一般人や何も知らぬ信徒向けへ演出。
再度感謝と共に頭を下げてから立ち去る二人を笑顔で見送り――妻の記憶は曇らせ、自身が暗示を解かない限りは思い出せないが先程迄戦場帰りで重傷を負った傭兵の夫を治療する金を持たず教会に縋り付き、治療の代わりに体を差し出し不貞を働いていたということを忘れて都合良く救った恩人であるという事だけ記憶に留め、夫も意識不明の内に妻がそのような目に遭っていたとも知らず吞気に感謝していた間抜けさを表と逆に真っ黒な内心で嘲りながら一般信徒達へ手を振ってから大教会内へと戻っていき。
■ジェド > 「さて……今日はどの罪人を悔い改めさせるか。」
教会に戻った足で向かうのは教会のとある区間から降りる事ができる地下牢獄。
そこには罪人として、冤罪かそうでないかは別として捕らえた女性達が各々の檻に収監されており、たぷたぷと脂肪の乗った顎を愛でながら怯える者、反抗的に吠える者、反応を返す事すらできなくなった者等それぞれの反応を返す女罪人達を品定めしながら暗い通路を歩き、一つの牢の前で止まれば看守に鍵を開けさせてから太い体を牢に滑り込ませ。
その後、すぐに悲鳴とも嬌声ともつかぬ女の声が薄闇に響き渡ることとなり――
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からジェドさんが去りました。