2023/09/10 のログ
アザレア > ゆら、と傍らの灯火が大きく揺らぐ。
油が切れかかっているのだと気づいて、本から視線を上げた。

そろそろ宿舎へ戻ろうか、今夜は流石に、もう呼ばれることは無いだろう。
読みかけの本をそっと閉じ、胸元に抱えて立ち上がる。
随分灯の弱くなってしまったランタンを携え、無意識に足音を忍ばせながら、
礼拝堂の外へと向かい――――――。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からアザレアさんが去りました。