2024/05/03 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 退廃と背徳の蔓延るマグメール王国でも、一際、悪名高い都市、奴隷市場都市バフート。
その名前の通り、奴隷交易を主産業とする街は、今、普段以上に人の往来があり、活気づいている。
市場を牛耳る筈の奴隷商を介さずに、個人や組織が所有する奴隷が破格の値段で売買する楽市が開催されているのだ。
農場や鉱山で働かせられる労働奴隷から、家政から閨までを世話する性奴隷まで、この国で奴隷は生活の中に溶け込んでいる。
普段であれば庶民には手を出す事が難しい価格の奴隷であるが、物の価値は需要と供給のバランスで決まるのが世の常。
そのバランスが崩れた時、市場では正規の商人が鳴りを潜めて、暴落価格にて商品がやり取りされる。
この場合、大規模なミレー狩りが行なわれたか、戦争に勝利を収めて捕虜を大量に捕まえたのか。
一時的に奴隷の人数が増大して値崩れが起きて、奴隷商達はまともな生業を自粛したという所であろう。
「――――さて、掘り出し物は居るかねぇ?
戦闘や荷物持ちができればベストだが、まぁ、最優先はイイ女だな」
賑わう街中を練り歩く中年の冒険者の目的も、御多分に漏れずに奴隷売買。
楽市に乗じて、正規の市場では出回らない訳アリの出品も多数、紛れ込んでいる。
誘拐された王侯貴族や借金で首が廻らなくなった元騎士や冒険者、果ては身内に売られた魔族まで。
無論、背後には非合法組織が付いており、この状況下でも倦厭されがちな掘り出し物を狙っての品定めに勤しんでいた。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からトーラスさんが去りました。