2023/08/19 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にオウルさんが現れました。
オウル > 奴隷市場都市バフート。
王都の奴隷市場以上に様々な種族の奴隷を扱う都市に少年は護衛もつけずに何かを探すように歩いている。

今宵は『ギルド』の方面でのお仕事である。
一つはギルドマスターより直々に下された仕事で、『ギルド』で働かせる給仕や連絡役になる奴隷が欲しいとの事。

朝眼が覚めて頭の上に金のはいった袋と手紙を咥えている烏が止まってた時は驚いたが、ギルドマスター直々の仕事なので手が抜けない。

で、これは『ギルド』からの仕事。
奴隷市場に幾つかある奴隷商の状況を見てこいとの事。
特に何をどうしろという事は無いので、ある程度見て回って情報収集すればいいかなと思っている。

尚滞在は一部しかでないので現地で調達しろだと。
流石に奴隷を買うお金を活動資金にあてると物理的に首が飛ぶので、奴隷市場で雑用とか奴隷の手入れとかをして日銭を稼ぐ事にしている。

――…で、奴隷を買うにしてもだ。
『ギルド』のカードを持っているので若いからと侮られる事も足元を見られることもないと思うが、何を基準に選べばいいのかがわからない、そもそもなんで自分がその役目に選ばれたのかも不明である。

奴隷ってそんな簡単に買えるのだろうか、という問題もあるし、購入するにしたって働ける奴隷か吟味も必要であるし、購入する前に試し期間みたいなのもあるだろうし、問題は九頭龍山脈くらい山積みであった。

『日雇いで働ける場所』『手ごろな奴隷』この両方を同時に探さなければいけないのが下っ端の大変なところ、何覚悟は出来ている、『ギルド』で働くというのはこういう事だって。

辺りから感じる敵意と奇異と諸々の視線。
それを浴びながら思わず口元に苦笑いを浮かべて歩き続ける。

オウル > まあ来て初日に全て解決するなんて思ってはいない。
暫く奴隷市場都市であるバフートと王都を言ったり来たりになりそうだ。

一先ずのところ、まだ半分も回りきれていない都市の広さに溜息をつきながら、迷子にならぬ前に踵を返し当面の活動費で借りた宿の部屋に戻る事にする。

こんな年齢でも奴隷を買いませんか?とか一晩如何ですか?何て言われると思っていなかったなんて苦笑いをしながら歩いて宿へと……。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からオウルさんが去りました。