2025/03/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にサワリさんが現れました。
サワリ > 昨今、メグメール近辺で冬が明けたというのに小動物がめっきり姿を現さない事象が発生している。
多くの職人たちが狩りや収穫を前提としているなか、思わぬ不作に一部の装飾品や小動物由来の素材の価格が高騰している。
学者や冒険者ギルドの間では生態系の変化や魔力の影響説を唱えているが、目立った被害はまだ報告されていない為真相は闇の中である。

「…………」

ぐじゅるるるる と、粘着質な音を立てて壁面を這いずる青黒い塊。
まるで寝袋かと思うように縦長に膨らんだ何かが天井を這いずりまわり、奥へ奥へと進んでいく。
道中には小鹿や兎の骨と思わしきものが散乱しているが、近辺にそれらを捕食したであろう中型モンスターの気配もない。

自然に用心深い者ならば、あるはずのないところに居るはずのない者の死骸が存在する異常さに何とも言えぬ気味の悪さを感じるだろう。
そして、更に進んだ先には人骨らしきのまで……

ごぼごぼと蠢く膨らみからは、ぽろぽろと白い何かが落っこちていく。
……人骨だ。恐らく、この塊に丸呑みされた者の末路だろう。
食べカスを棄てるようにして骨だけを排出すれば、再び禍々しい塊はじゅるじゅると壁を這って獲物を探る。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からサワリさんが去りました。