2025/03/07 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にサワリさんが現れました。
■サワリ > 『い……いやああああああああ!!!!』
洞窟の深層にて聞こえる悲鳴は、直後に何かへ口を塞がれるようにして聞こえなくなる。
ぐじゅぐじゅと不快な音を立てて全身に迫りくる黒々とした触手の数々は、あっという間に対象を絡めとって動けなくしてしまう。
若い冒険者の衣服の隙間へするすると触手を潜り込ませ、皮膚の上を舐め回すように這いずっていく。
すると、みるみる金属製の装備は腐食し、布繊維製のインナーはズタズタに傷んではやがて溶ける。
新品同然だった若き冒険者の装備はものの数分で何十年も使い込んだかのように朽ち果て、引っ張られただけで素裸に剥かれる程に脆くなってしまう。
「こ…づ、く、り。し、よ……う」
人間のようにも見える顔をした異形は、爛々と輝く真っ赤な双眸で獲物を見つめ嗤っている。
しかし、ぐちゃぁ と開いた口は裂けるようにして広がり、毒々しい触手を舌のようにべろんと露出させる。
四肢を触手で縛られ、宙につるされた冒険者は懸命に拒絶の意を示すが、止めてくれる様子はない。
『……!!だめ、それだけはやめて!!いやっ!触手の子供なんて作りたくな……、ぁあああああああああ!!!!』
―――
湿り気の多い洞窟の奥底。小さく開けた袋小路では天井や壁に張り付いた全裸の人間が数体いる。
妊婦のような胎では絶えず何かが蠢いており、中から無数の触手が絡み合った状態で産み落とされるたび、痙攣と同時に母乳や潮を吹いて声にならない叫びをあげている。
まだ若い女たちが、見るも哀れな白濁まみれの姿で、触手の仔に纏わりつかれながらただ生かされ続ける。
そしてそれを見届けた人型もどきは水へ溶け込むようにして擬態を解き、ずるずると洞窟内を徘徊し始めた。
行方不明者の捜索願を受けてか、己の名声の為に魔物討伐という目標を掲げてか。
美味な獲物を待ち遠しく望みながら、己のテリトリーを岩壁に紛れ込んで彷徨う。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からサワリさんが去りました。