2025/03/03 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にオークさんが現れました。
■オーク > 洞窟の外は一面の雪景色。
魔物学者たるオークにとって、この状況は退屈に過ぎる。
冬眠する魔物がどんな状況か、巣穴に入れる魔物はもう試して確認した。小型のものはどうしようもない。
この状況で移動する姿は目立つ。魔族の国から人間の国マグ・メールを訪れているオークにとってはよい状況ではない。
雪がおさまって、夜になったならば撤退するのもいいだろうか。おそらく春が来るまでは愛する魔物達は動かないだろう。
「……身体を温めておくのがよいかもしれませんな」
掌サイズ(オーク基準)の魔法陣を描き、その上に鍋を載せる。
雪解け水を入れたならしばらく待つと、ぽこぽこと泡が浮いてきた。十分に熱したならば茶葉を投入。
雪が降る中、およそまともな人間あるいは亜人は草原をうろついたりしないだろう。よほどのワケアリならば別だが。
冬眠していない魔物と戯れたならいいなぁと思いつつ、そんな奇跡は存在しないこともオークは理解していた。
■オーク > 湯の中で茶葉が開き、良い香りが洞窟の中から外に広がる。
夏を感じさせる濃い緑の匂い。オークは目を閉じ、満足げに頷いた。
茶葉も二回……いや三回は使えるだろうか。日々探求心であくせく動き回る日々もいいが、こんな日も悪くない。
荷物からコップを取り出し、オークは悪鬼のような微笑みを浮かべた。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からオークさんが去りました。