2025/02/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にアルティさんが現れました。
■アルティ > 「う~、さむさむ……」
ふるりと小さく体を震わせながら、1人の少女が焚火の前に腰を下ろした。
この野営地はそれなりに利用者が多いため、しっかりした石の竈が設えられている。
これ幸いと積んであった薪をぽいぽい投げ込み魔法で着火。
火はすぐに大きくなり、竈の周囲はぽかぽかと温かな空気に包まれた。
「これでよし!っと……ああ、でもお腹空いたなぁ」
どうせなら温かいものでも食べたいが、残念ながら料理は苦手。
持っているだけでさまざまな恩恵がある魔剣も、さすがに料理を作ってはくれないのだ。
仕方ないのでとりあえずお湯だけでも沸かそうと鍋を吊るす。
せめてお茶でも淹れれば寒さももう少しマシになるだろう。
■アルティ > 「え~と、確かこの前の残りが……あ、これこれ!」
荷物の底からごそごそと小さな袋を取り出す。
中身は王都の露店で買った貿易品のココアパウダーだ。
マグカップに茶褐色の粉とお湯を注ぎ入れ、しばらく掻き混ぜて……。
「あぁ~……温かい、甘い……しみる~……」
甘苦いココアを啜り、ほっと一息つく。体の内側から熱が広がってゆくような心地。
しっかりと毛布を巻き付け、熱々のマグカップを両手で包み込めば体中ぽかぽかだ。
この時期の野営なんてどうなることかと思ったけど、案外なんとかなりそうかも。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からアルティさんが去りました。