2025/02/23 のログ
■グライド > 焼けた串が燃え落ちて仕舞う前に取り出せば、軽く空気に晒して冷ます。
内臓は既に取り除いて在るから、これだけ火を通せば安全だろう
魚の背中から、がぶりと嚙り付けば、塩気が効いて中々に美味い
川魚特有の臭みは当然ある、が、其の辺りは香辛料が誤魔化してくれよう
矢張り多少痩せてはいるが、其の辺りに贅沢は求めても仕方あるまい
二匹ほどを、早々に平らげれば、腰元の酒瓶を開ける
冬の時期、野山に来る時は、少し強めの酒が良い
身体を温める事も出来れば、消毒にも使える。
まぁ、今回の場合は己が好みの蒸留酒だが、魚との相性は良い。
「――――――………っは…、……相変わらず良い香りしやがるぜ。」
香辛料との相性が良く、生臭さを和らげる。
料理酒なんかにも使われたりする事が在るらしいが、己は直飲みが好みだ。
くい、と煽れば、夜空に景気良い呼気を零し
其の後で、もう一本、と串に手を伸ばす。
流石に、焚火の傍とは言え、少々冷えて来た。
今の薪が燃え尽きる前に、少々多めにくべておく必要が在るだろうか。
■グライド > 夜は長い。
街や戦場とは違った、平和で、静かな夜だ。
幼いころ、己がまだ、鎧を着込むより前の。
故郷の村で暮らしていたころの夜を、思い出す。
――嗚呼、大丈夫だ。 まだ、色褪せる事無く思い出せる。
其の内に、男の姿はテントの中へと消え、再び朝は巡って来る。
人知れず、此処に誰かが居たと知られる事も無く、次の日には
野営道具と共に、男の姿は消えて居る筈で――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からグライドさんが去りました。