2025/01/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 街外れ。太陽は天に昇っているが、やはり季節がら、さむい。
寒風が吹いて、下手をすれば雪でも降ろうという有様。
そんな平原の一角、街道からは外れ、しかし見晴らしのいいその一か所だけは、湯気が立つくらいにはあつい。
「―――ふ…ゥ。」
傷痕だらけの上半身だけを晒した大男が、構えを取って佇んでいた。
見る者が見れば、という程度の者でもない、いわゆる型を取っての鍛錬だ。
無骨で不格好で、何かしらの技術体系に属しているとは到底思えない構え。
だが明らかにそれは鍛錬で、薄く開いた口から時々息が吐き出される。
「…………。」
空気がピリついている、大男の集中が周囲の空気に伝播するように。
ジワと肌を汗が滴り落ちる。周囲の空気だけが熱を帯び、ジワリと空間を圧迫していた。