2024/12/15 のログ
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ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都の北部に広がる喜びヶ原との異名を持つ広大な平野。
樹々が折り重なる森林地帯にて野営を行なう冒険者一行が存在した。
ギルドで同じ依頼を受けた彼らは全員がパーティに属している訳でもなく、
共通の目的の為に一時的な協力関係にあるレイドを組んでいた。

彼らが受けた依頼は近隣の村々を襲い、略奪や女子供の誘拐を行なうオークの群れの討伐。
比較的中級者中心の構成だが、中には彼のようなベテランや逆に初心者も混ざっている。
果たして連携が取れるのかが懸念事項であるが、道中の様子を見るに最悪よりもややマシで期待以上である。
そもそも、冒険者は個人主義の輩が多い。パーティでもないとくれば足を引っ張らないだけで上々である。

今も火熾しを終えて歩哨の順番を決めた後は、各々が気儘に思い思いの時間を過ごしている。
同じパーティの者達は薬品や荷物を融通し合い、道中で気が合った若い男女は木陰にしけ込み、
そうでない者達は自身の天幕で食事を摂ったり、装備の点検をしたり、早めに休んでいる事だろう。
そんな仲間と呼べるかも怪しい同業者達を横目に中年冒険者は焚き火の前で革袋の酒を呷っていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にミストさんが現れました。
ミスト > 冬の洞窟は、深々とした寒さがあり、その場に居る物を凍てつかせる。それでも、外よりはましなのだろうと、歩きながら考える。
 今回は、チームを組んでの依頼で、此処を根城にしている妖魔達の殲滅作戦と言う依頼だった。
 新人冒険者で、魔法を使えるミストアイスは後方での魔術支援と、最終防衛ラインを任されている状態だった。
 先輩冒険者や、前衛冒険者のお歴々がオーガだのトロールだの、そう言った存在を斃すために奥に行き、逃げてきた小物や打ち漏らしを後ろで担当する形。
 隣にいる冒険者―――同じく後方支援役を任された彼は、退屈そうにしている。
 周囲を見回せば、緊張感と言う物がなさそうにも感じるが、そう言うものなのだろうか?

「なぁんか、きな臭い、んだよね……。」

 蒼く彩られた唇から零れる、ポツリとした独り言、水色の瞳は奥を見てううん、と小さく唸る。
 ミストは、氷属性を操る冒険者だから、という訳ではないが、こういう場所は、こういう気候は得意だ。
 寧ろ、氷属性の魔術が倍加するまであるし、不安などは感じていないが、此処迄を抜いても大丈夫なのだろうかと言う懸念はある。
 先程、奥に行った冒険者達からの音信が何も無いのも、また懸念を強める。
 ただ、ミストたちは、まだまだひよっこだ、更に言うなれば、奥に行く実力があるかどうかも不安定。
 同じく懸念を感じているらしい冒険者と、目を合わせるのみで。
 悩みつつ、もう少し待つべきなのか、と薄暗い洞窟の奥へと視線を向ける。

 洞窟は、静かなままで、奥に明りも、まだ見えない。

ミスト > 静かな洞窟は、未だに、静かなままだ。戦闘しているような金属音も、何も聞こえないのが、一層の懸念を駆り立てる。
 同じように待っている仲間も、徐々に、気楽さが抜けているようだ。
 それはそうだろう、先輩が先に行って、それなりの時間がたっているし、何事も起きて居ないのが不気味なのだ。
 戦ったりして消耗すれば、一度戻ってきて補給ないし状況説明をする必要もあるだろう。
 安全と分かればミストたち後背を率いて、もう少し奥に前線を押し上げるということだって考えられるはずだ。
 そう言ったものが、全くないのが、逆に不安になる。

 奥が深く、巣が奥の奥にあって時間が掛かっているかもしれないが、それでもある程度で一旦戻るだろう。
 そうなると、全滅している可能性も出てくる。
 考えたくもないが先輩の一人は最悪を想定しろ、と教えていてくれた。
 たしか、盗賊職の男性だったか。何事も悪い方に考えて想定すればある程度何とかなる。
 想像以上に悪い状態だったとしても、楽観的に考えるよりは、マシな対応が取れる、と。
 それを思い出してしまうのは、嫌な予感の所為なのだろうか。

「もう少しだけ待って、状況次第では引き返したほうが良いかも。」

 上位の冒険者が何ともならずに全滅しているとしたら。
 ミストアイスたちで何とかできるだろうか?普通に考えればできる筈はない。
 ミストアイス単体で何とかする事は出来ても、それは、あまり宜しくはない、悪目立ちは良くないものだ。
 だから、新人グループでどうするか、意見を今のうちに出し合いつつ、先輩の帰還。
 若しくは、モンスター等の出現を、待つことにする。