2024/11/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にラヴィニアさんが現れました。
■ラヴィニア > 空を見上げても空は見えず見えるのは岩肌。
横を見ても、下を見ても剥き出しの岩肌。
メグメール(喜びヶ原)に点在する洞窟の一つ。
王都に向けて歩いていたはずだ。
途中で冒険者ギルドの出張所があったはずだ。
そこに向けて歩いていたはずなのだが、急な雨の気配に走りだした結果――…今ここにいる。
おかしい。
確か街道の地面にいくつもあった足跡を見て、足跡の行き着く先こそ王都のハズ……筈。
とにかく、今夜は空を見上げても雲厚く。
雨の匂いがしたから雨宿りに洞窟にいる。
近くから拾ってきた乾いている木の枝。
あとは小さな石を幾つか円状に並べて中央にその枝を積み重ねて、
最後に火をつけて焚火の完成である。
火をつける。
人形のように感情の乏しい表情のまま首をかしげる。
火種になりそうなもの、何かあったか……と。
金属系はすべておなかに収めてしまったし。
火を起こすような魔法は使えない、使えたとしても現在魔力不足で出力不足になるのは目に見えている。
どうしようか。
入口に近しい付近にいるのだけど空は雨雲で真っ暗で、
射し込む光もない状態で一人膝を抱えている。
幸い水には困らなくなりそうだけども、流石にこのままだと寒すぎるので。
■ラヴィニア > ぼりぼり、ぼりぼり、ぼりぼり
無意識に手近にあった黒い石ころを口に放り込んで齧る。
味は苦くて美味しくないが、口寂しいのでちょうどいい。
無表情のまま口を動かし、どうやって火をつけようか悩む。
悩んでいる間も時間は刻々と過ぎていき
少年と火のつかぬ焚火のにらめっこは続くのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からラヴィニアさんが去りました。