2024/10/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にシアンさんが現れました。
シアン > 鬱蒼と繁り、繁り繁り、木々と枝葉がまるで天幕のように空を隠してしまって昼日中でも夜中ほども暗い自然地帯奥地。

其処なとある一点は空から見るとぽかんと口を空けているようにも見えた。
幹は切り倒されて、切り株は引っこ抜かれて、地面は整地されて、
四方の見回しもよく簡易的だが魔物避けのまじないも設えてある。
――先人の冒険者や探検家たちの努力や汗の賜だ。そんな野営地で……

「……」

周りからは、ざあざあと、ぴんと張られたターブからは、ばちばちと、
曇天から降りしきる雨音が奏でる色々な音色を聞いている者は今は一名。
適当な岩を並べて、適当な枝を組んで、薪で焚き火して鉄鍋を吊るし、湯沸かし中。
敷き布の上にどっかりと尻を落として胡座を組んで頬杖付きつつ、
火が弱まらないように適度に薪を放り込んでは火や煮立つ湯をぼーっと見ている。

「……止まねぇ……」

偶に、空模様を見てぼそり呟く。

厄介な魔物が出たというから討伐依頼を請けてやってきたはいいが標的はどこを探しても見当たらないわ、余計な魔物がちょっかい掛けてきて金にもならん討伐しなきゃならないわ、一先ず引き上げようと思ったら大雨で足止め食らうわ。散々な有様であった。幸いなのは、野営地を見つけて一服できているという事ぐらい。はぁ~~~……と、ため息が長~く溢れる。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からシアンさんが去りました。