2024/09/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 「妖精の泉」」にエウヘニアさんが現れました。
■エウヘニア > 自然地帯と言えど、獣や魔物の脅威は比較的少ない泉の畔。
暮れ時の緩い陽光が木々の枝葉の向こうから降りてくるのを感じつつ。
革製の水袋を沈め、霊光宿す泉の水を静かに集めていた。
「────妖精は……いないみたいで良かった、けど」
予定より到着が遅くなってしまった。
見晴らしのよすぎる畔は、野営するには少しむかないかなあとのんびり考えながら水の採取に勤しんでいた。
通りがかりに補給というわけでなく、女にとってはこれが目的。
基材としての水は女の生業的には重要で───定期的に訪れてはいるのだが。
(……現実的じゃないけどここから水引っ張れたら楽なんだけどなー)
水道という概念を知らないわけじゃないが、設備の敷設費用と己の工房への距離を考えると現実的じゃない。
とはいえこの森の中に第2拠点を作るのも──難しい。戦闘技能的な意味で。
だからこうして定期的にせっせと持ち運べるだけの水を採取する形にとどまっているのだけれど。
今夜は出張ギルドの方で宿を求めるべきかなあ、と暗がりに沈み始める森に視線を向けて思案中。
■エウヘニア > 「こんなものかな、よいしょ…っと」
汲み上げた水の重さに軽くふらつく。肉体労働はそれなりにこなしてはいるものの、それと筋力の有無は別といったところか。
液体の持ち運び、という最後の仕事を考えてちょっとげんなりしつつも成果に対しては満足だ。
夜の森を歩く、という危険と好奇心を天秤にかけながらひとまずは泉の畔から離れることに。
危険度は低いとはいっても、妖精の悪戯は人間にとっては洒落にならないことも多いのだし。
出会わないうちに離れてしまうのがいいのだろう。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 「妖精の泉」」からエウヘニアさんが去りました。