2024/08/18 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都の北部に広がる喜びヶ原との異名を持つ広大な平野。
樹々が折り重なる森林地帯にて野営を行なう冒険者一行が存在した。
ギルドで同じ依頼を受けた彼らは全員がパーティに属している訳でもなく、
共通の目的の為に一時的な協力関係にある、レイドを組んでいた。
そのため、火熾しを終えて歩哨の順番を決めた後は気儘に思い思いの時間を過ごしている。
同じパーティの者達は薬品や荷物を融通し合い、道中で気が合った若い男女は木陰にしけ込み、
そうでない者達は自身の天幕で食事を摂ったり、装備の点検をしたり、早めに休んでいる事だろう。
冒険者は個人事業主で、得てして個人主義だ。個人が何をしようが無関係な他人が口を挟む事はない。
そんな仲間と呼べるかも怪しい同業者達を横目に中年冒険者が焚き火の前で革袋の酒を呷っていた。
「オークの討伐、か……。
キング級やジェネラル級の変異種が発生していないと良いんだが」
彼らが受けた依頼は近隣の村々を襲い、略奪や時には娘の誘拐に至るオークの討伐。
彼含めて討伐経験者は多いが、連携も取れない状況では全員が無事に帰れる保証は何処にもなく。
何事も起こらなければ良い、と熟練冒険者にあるまじき枯れた思考を抱きつつ酒に口を付けた
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にグリーンバグさんが現れました。
■グリーンバグ > メグメール(喜びヶ原)に点在する洞窟のひとつ。
冒険者や薬師や狩人などが急な雨よけや一時の休憩に立寄る事が多い所為で、天然の洞窟なのに簡単に休めるモノが持ち込まれている。
今宵は星々煌めき月が眩く輝く夜である。
空を見上げれば雲一つなく、月や星の輝きを覆うものはない。
広く浅い洞窟。
緊急の避難場所や急な雨から逃れるために利用される比較的知られた洞窟。
この洞窟内の気温はほんのりと涼しく、避暑に適した環境となっているが、誰か以前利用した者が魔物除けの薬草の追加を忘れたか、結界の魔法を張り忘れたか、1匹(?)の魔物が巣食っていた。
ギルドで呼称されている名前は『グリーンバグ』
スライムに近しい姿と生態をしているが別の生物であり、どこがどう違うか、は接触してみるまでは判別は難しいだろう。
――…人間やミレー族などの人型の雌はスライムとの違い、このグリーンバグの恐ろしさに気が付いた時には色々な意味で手遅れかもしれないが。
■グリーンバグ > 見た目通りスライムとは別種族であるが、戦闘力に関しては正面から戦うならスライムと同程度であるが、今グリーンバグは天井に張り付いて息をひそめ、洞窟に雨宿りをしにくるであろう獲物を待ち構えている。
エメラルドよりも透き通る緑色のゼリー状のモンスター。
適度な湿度、適度な気温、それは彼の生物が繁殖するに適した状況であった……つまりは侵入者はそのスライムとグリーンバグの違いを体感することになるだろう。
ぬと…ずるり…ずるり、ずる、ずるずる……
天井に張り付いた状態でグリーンバグは蠢く。
より奇襲に適した場所へと前進をくねらせて蠢く。
時折ぽたり、ぽたり、と雨音似て非なる音が洞窟の響くのはグリーンバグの表皮から垂れる粘液が地面に落ちる音。
雨音が静かにやみ始めるとグリーンバグも活動を停止する。
静かに、生き延びることに力を注ぎ次なる時を待つのだ。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からグリーンバグさんが去りました。