2024/08/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にグリーンバグさんが現れました。
グリーンバグ > メグメール(喜びヶ原)に点在する洞窟のひとつ。
冒険者や薬師や狩人などが急な雨よけや一時の休憩に立寄る事が多い所為で、天然の洞窟なのに簡単に休めるモノが持ち込まれている。

今宵はつい先ほどまで星々の瞬く雲一つない夜だったが、数分前から急に夜空は陰り雲が空を覆い、今はすっかりと星も月も身を潜めた小雨降る夜となっていた。

広く浅い洞窟。
雨の所為でいつも以上にじっとりとした湿度。
されど洞窟内の気温はほんのりと涼しく、避暑に適した環境となっているが、誰か以前利用した者が魔物除けの薬草の追加を忘れたか、結界の魔法を張り忘れたか、1匹(?)の魔物が巣食っていた。

ギルドで呼称されている名前は『グリーンバグ』
スライムに近しい姿と生態をしているが別の生物であり、どこがどう違うか、は接触してみるまでは判別は難しいだろう。

――…人間やミレー族などの人型の雌はスライムとの違い、このグリーンバグの恐ろしさに気が付いた時には色々な意味で手遅れかもしれないが。

グリーンバグ > それはランタンの明かりすらない洞窟では視認しづらく、這いずり移動する際に発生する重たく粘り気のある音も生憎の天気で、雨音に紛れて聞く事は難しいだろう。

見た目通りスライムとは別種族であるが、戦闘力に関しては正面から戦うならスライムと同程度であるが、今グリーンバグは天井に張り付いて息をひそめ、洞窟に雨宿りをしにくるであろう獲物を待ち構えている。

エメラルドよりも透き通る緑色のゼリー状のモンスター。
適度な湿度、適度な気温、それは彼の生物が繁殖するに適した状況であった……つまりは侵入者はそのスライムとグリーンバグの違いを体感することになるだろう。

ぬと…ずるり…ずるり、ずる、ずるずる……

天井に張り付いた状態でグリーンバグは蠢く。
より奇襲に適した場所へと前進をくねらせて蠢く。
時折ぽたり、ぽたり、と雨音似て非なる音が洞窟の響くのはグリーンバグの表皮から垂れる粘液が地面に落ちる音。

雨音が静かにやみ始めるとグリーンバグも活動を停止する。
静かに、生き延びることに力を注ぎ次なる時を待つのだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からグリーンバグさんが去りました。