2024/08/12 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > ここ数日晴天が続いているからか、洞窟の中はひんやりとして過ごしやすい。
何も照明器具を持っておらず入口からの光も射さない場所にもかかわらず、白衣の女はひょいひょいと歩いていく。
「昔は何か住んどったんやろなぁ……」
地表に落ちている白い結晶を摘まんでは白衣の胸ポケットへと突っ込んでいく。
入口近くから同じ動きを繰り返しているので本来ポケットはぱんぱんに膨らんでいる筈だが、何もないかのように平坦だ。
眼鏡の奥の目を細め、洞窟の奥を見遣る。もう行き止まりらしい。
音の反響からそう大きな洞窟ではないと踏んでいた通り、山賊の隠れ家程度の広さ、長さだった。
「これだけ採れればまぁええか」
見えている結晶をしゃがんでは拾いを繰り返す。服装を除けば採集目的の冒険者のような動きだ。
女が拾っている白い結晶はどこにでもある訳ではないが、普通の人間ならば見逃しそうな、価値がなさそうなものにみえる。
■セカンド > 見える範囲の結晶を採り尽くした後、女は足取り軽く洞窟を去っていく。
これだけ硝石――硝酸カリウムが得られれば、しばらくは錬金術の実験三昧の生活が送れるだろう。
後には何もない洞窟が残るだけとなった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 洞窟」からセカンドさんが去りました。