2024/07/27 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都近郊の喜びヶ原の森林を縦断する川の畔。
水道は勿論、水遊場にも水をもたらす川は王都民や近隣村落の住民の重要な水源で憩いの場ともなる。
水を求めるのは生物として必要不可欠な事であり、そして、何も人間の専売特許ではない。
森に住まう動物達や生き物も飲み水を求めて集まり、その中には人間に害するものも存在する。
「――――……、そんな魔物を退治してくれ、とは、何とも業腹な事だなぁ」
水辺から少し離れた繁みの中、川からは見えぬ場所に張られた天幕にて、
中年冒険者の男性が、独り言ちて、嘆息めいた吐息を吐き洩らす。
ギルドに寄せられた依頼は、近隣住民が水浴びや飲み水に利用する川にて、
魔物が現れて遭遇したために退治して欲しいとの事。
だったら、場所を変えれば良いのでは、と思うものの、未だ実質的な被害は蒙っていないらしい。
その為、この場所を利用する者達は後を絶たず、要するに安心が買いたいとの話で。
魔物と言っても水場で周囲を害さないという生物の暗黙の了解を貫いている中、
自分勝手な人間のエゴに辟易しながら、天幕の中で川辺の様子を窺い覗き見る。
はてさて、川に現れるのは咽喉を乾かした魔物か、それとも、涼を求める人間か、と。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
──夜。
森の奥のちょっとした広場になった場所で、ピーヒョロロとヘタクソな口笛を奏でつつ
焚き火をしている金髪の男が一人。
パチパチと音を立てる焚き火の側には、串を通された魚が2、3匹立てられ炙られていて。
その焼き上がりを待ちながら、頬杖突いて暇そうな目で燃え盛る焚き火をボケーッと眺めている。
「……本当は肉が良かったのだが、ちょうどいい獲物が居なかった以上は仕方がないという顔になる」
口笛の合間にポツリ、そんな事を独りごちる。
何が出てくるか判ったものではない森の奥にあって、男は緊張感の欠片も纏っていない。
焚き火だの口笛だの焼き魚だの──自分の存在を周囲に露骨にアピールしている状態にも関わらず、である。
むしろ、『なんか面白いモンの一つでも飛び出して来たりせんかなぁ』などと雑な期待をしてすらいたりもする。