2024/07/13 のログ
■ティアフェル > 「こんな急流の滝壺がけっぷちに他に誰かやって来たとしたら絶対そいつも流されてるね……。
早く―っ、この落ち着かない状況…てか、川の中から連れ出してー!!」
なんか逃避行を求めそうな切実そうな語尾であったが……実際そういう悩ましさは皆無である。
とっとと水中から脱してくれ!と訴え。罷り間違ってやっぱり滝壺に吸い込まれていったら……助かるかどうか自信はちょっとない。
安全な場所に退避するのが最善である!と主張したい。
そして望み通り速やかに川岸までまさに一足跳びに戻ってもらったが……。
要らんスリルが付属して絶叫することとなった。
今日は生きた心地がしない。
「ふ、はあ、は……っはあ…た、助か、ったぁ~……死ぬかと思った……
と、とにかく……あり、がとう……危うく水死体になるとこだった……
え、っと、ゴーザ……さん、だった…よね…?」
息も絶え絶えに下ろしてもらって川岸で前かがみにへたり込みながらそちらを向き。
ずぶ濡れを気遣ってもらい、へくしゅっ、と早速身体を震わせてくしゃみをしつつ。
「え、あ……ありがと……っていうか、そこまで気にしてくれるなら、あっち向いてて!
19歳女子のヌード興味ないならあっち向くの! 興味あるから見せろと云われても困るが!」
ぽいぽい肌を見せたりはしない堅物路線な女である。
あっち向いててあっち!と背中を向けるように促して反対方向を指差し。
それでも野外で露出するのは抵抗があるのか、投げやってもらった毛布をキャッチしてそれを被ってもぞもぞ、もぞもぞ…と毛布の中で濡れた衣服を脱いで頭から毛布をしっかり被りながら、濡れた衣服を搾って。
■ゴーザ > 「何だ、覚えてたのか・・・うむ、吾輩の名はゴーザ!
そんなに難しい名では無い筈だから、出来れば忘れないでいてくれると
何となく嬉しいぞ!」
いつもなら時間潰しも兼ねて、木どうしを擦り合わせるタイプの火起こしするのだが
早く女性の冷えた体温めてやらねばとの思いからか、
火打石を取り出して火口の上でカチカチと音立てながら
やっと自分の名を呼ばれた事に心なしか嬉しそうな声上げ。
「? 判った、見られたくないのなら無理には見たりせんが。
・・・いや吾輩、好みとしては年がどうとかではなくて
もう少し・・・肉がなあ・・・」
どうにかこうにか火付け終わらせてから、女性の要望通りくるりと背を向けたが、
今日の食料をまだ手に入れてないのを思い出して、そのまま川の中へざぶざぶと入っていき。
その途中で、うっかりぽっちゃり好きの性癖ばらすような呟き洩らしながら
川の真ん中で足を止め右腕を頭の上に振り上げ、まんま熊が魚を捕る時のポーズで
ぶん!と手を振り下ろすと焚火と女性の間に
ポトンとまあまあ食べ応えありそうな大きさの魚が一匹落ち。
その後も何度か空振りもあったりしながらも、ポトンポトンと合計5匹の獲物を手に入れ、
鱗を自分の爪で適当に剝ぎ落してから串に刺して焼き始め。
少ししてから良い焼け具合の1匹をティアの方に差し出して。
「ほら、腹が減ったろう?
しっかり食ってから何故あんな事になったのか聞かせてもらうから、
足りなかったら遠慮するなよ?」
そう言ってにっかりと笑う。
相変わらず牙剥き出しだったりするので、知らない者が見たら
このまま殺されるとか勘違いされない感じの笑顔だが。
■ティアフェル > 「そりゃあ、その節はお世話になったので……
お肉おいしかったし、ありがとう」
その説もこの説もお世話になりまくっているのでお名前くらいが憶えている。
川で流されている最中にはさすがにすっと出てこなかっただけで。
それはやむを得ないと思う。
火熾しをしてくれる意志を打ち鳴らす音を聴きながら脱衣して毛布にくるまり。
「堂々と見てくれというほど女捨ててない。
云っとくけど別に貧乳な訳じゃないからっ!」
肉付きが悪いと云っている声にむーっと濡れたアホ毛を少し逆立てながらむくれ。
毛布を被って濡れた衣服を日当たりの良い場所に広げ。
ふーっと人心地つくとそちらを向く。
そうすれば目に入る熊のような漁法に。『うわー違和感無』と若干遠い眼になりつつなんだか妙に得心した気分で魚を獲るさまを眺め。
何匹か確保したそれを焚火でぱちぱちと炙り差し出してもらうと受け取って。
相変わらず凄絶な笑顔に、えっと、笑ってるんだよね?と内心疑問符を浮かべながらもぎこちなく笑い返し。
「あ、ありがと……このままじゃ味がないし、せっかくだからお塩……ぁ゛ー……水没してる~……ま、融け切ってないし使えるっしょ」
腰にしっかり巻き付けていたため流されなかった、魔法で容量を増やしてあるウエストバッグを開けて中を見るとやはり水浸しにはなっていたが、破損はしていない塩の小瓶を取り出し、水を吸って少しどろっとしている塩を指先でとって「あちちっ」と塗り込むようにして熱々の魚の表面にまぶし。
良かったらいかが?と彼の方にも塩を勧めて差し出し。
「いただきまーす。ん、獲りたては、おいしっ……
ええっと……なんで川流れてたかだっけ?
まあ、なんてことはなくって……単に上流で脚を滑らせて川に落ちて……どうやら頭をぶつけて流されてた、ってとこなんだけど……」
片手に魚を持ち、川底にぶつけてたんこぶのできた頭部を擦りつつ、彼に発見されるまでの経緯を話し。
■ゴーザ > 「はは、肉の礼は女将に言ってやれ。
吾輩はただ店に連れて行っただけだぞ、むしろ無理を言って付き合わせたのはこっちだからな」
微かに頭下げられると、柄ではないとのばかりに手を振って。
少なくとも楽しんでもらえたのならそれはそれで良いのだと。
余談ではあるが・・・くだんの女将さんはぽっちゃりと言うほどではないが
良い力こぶ作れそうな太い二の腕している色黒のおばさんである。
「判っておるわ、だからもう少し腹とか足とかに肉があれば・・・ゲフンゲフン
ん?この格好が気になるか?
いや、前は武器をその辺の岩にたたきつけて浮いてきた魚を捕っていたのだが
知り合いに話したら『絶対にヤメロ』と怒られたので、別の方法を探していたら
たまたま川の中にいる熊を見つけてな、捕って食おうかと思ったんだが
立ち尽くしているから何事かと観察していたら、腕を振るって魚を岸に打ち上げていたので
これは良いと真似をしておるのよ。
まあ、最初に取った奴は、たぶんその奥で腐っておるだろうけどな。
勿体無い事をした・・・」
そう言いながら何気なく指さした先には、岸辺の少し高くなっている低い崖のようなところに
不自然に開いている細長い・・・さっきまで食べていた魚より小さい穴があったり。
恐らく何も考えずに力任せに腕振るった結果であろうと。
「良かったらこれも食え・・・それで?
本当に一体何があってあんな事になっていた?
言いたくないなら無理には聞かんが、出来たら教えてくれんか?」
さりげなく3匹目の魚譲りながら、もういいだろうと事の顛末聞きたいと
好奇心一杯の顔で訊ね。
■ティアフェル > 「まー。支払ってくれたり助けてくれたりしたのはゴーザさんだし。
助けてくれたお礼って訳だから無理に付き合わせたってこともないよ。お肉はおいしかったし、タダ飯はいいもんです」
うむりと一人肯いて。
なんの恩義も感じない程の無神経でもない。助けてもらった上に奢ってもらったのでは何が何やらと思ったものだが。
「贅肉は敵だ! それを削ぎ取るのにどれほど苦労しているか!
……ん。いや、熊だなー熊そのものだなーと思って……
やっぱり参考にしたの熊だったんかい。予想通り過ぎる!
なんか武器を岩にぶつけてっていうのもよく分からんが。
ていうか熊を見る前に思いついて欲しいもんだね!
……え? そんな時間経った?」
この暑さでは足も速いだろうが、獲ったばかりの魚が腐るほど今落ち着くまで時間がかかったのか?と小首を傾げ。
「あ、大丈夫。一匹で足りる……
……え。っと……、いや、さっきも云った通り脚を滑らせて川に落ちたってだけなんだけど……それ以上は特に……ああ、えっと……いちお、冒険者なんで、その依頼でここらに来てたわけなんだけど……」
先程話した以上の事情は特にない。その依頼内容まで気になるってことか?と毛布を引っ被って焼き立ての魚を引っ被っていると少し暑くなって毛布を摘まんでぱたぱたと隙間に風を送りつつ。
■ゴーザ > 「うむ、タダで食うメシが美味いのは判るぞ。
何といっても材料は選び放題だし、時々匂いに釣られて来る奴も食い放題だしな!」
・・・この脳筋白魔族にとっては『タダ飯=食材を自分で狩る』らしく、何となくズレた答え返し。
「そうらしいな、前に知り合いに言ったら
『オンナノコの大半敵に回してもいいなら、そう言ってなさい』とか
言って今まで見た中で5本の指に入りそうな怖い顔されたしな。
・・・吾輩は別に自然で良いと思うのだがなあ。
ああ、割ったりせん程度に武器を岩に叩き付けるとな、
何故かぷかっと魚やなんやが浮いてくるのだ。
知り合いは『ガッチン漁法』とか言って、食べる以上に取ってしまうから止めなさいと言われたわ。
? いやいやここで最初の魚を捕ったのは・・・ええと、1か月以上前だぞ。
練習も無しにこんなに上手くいく筈無かろうし、何より我輩が何をしにここに来たと思った?」
ごき、とか関節だか甲殻が擦れた音だかさせて肩を竦めながら反論していたが
時間たつの早くない?とか聞かれるとこっちも不思議そうな顔しながら
ここで魚を捕るのは今日が初めてではないぞと。
「そうか、要らんのなら・・・モグ。
足を滑らせたのか・・・それは気を付けないとな、
次も吾輩のような物好きな魔族が通りかかるとは限らんぞ、
グオッフォッフォフォッフォ・・・。
依頼か、で?それはもう終わったのか?ひょっとして何か強い奴と闘えたりはせんか?」
魚戻されればあっさり自分の口に運んで、腹身のあたりを綺麗に嚙み千切ってたり。
理由聞けばよくありそうな事情であったが、
基本単独行動っぽいティアはもっと辺りに気を配った方がいいぞと
アドバイスめいた事言ってみて。
しかし『依頼で来た』との言葉聞くと、心なしか緑色の単眼キラキラ(ギラギラ?)させながら
まだ終わってないなら優先的に敵と戦わせるのを条件に手伝ってもいいぞとか身を乗り出し。
■ティアフェル > 「うんうん……うん?」
タダ飯の話に同意を受けて肯いていたらなんだか後半解せない発言があったので、はて?と首をひねり。
なんだか噛み合ってないのを感じた。いや、噛み合うことの方がそもそも少ない気もする。
「なんかー。よくおっちゃんとかが云うよねー。『もっとぽっちゃりしてた方がー』とかさー。いや、んなこと聞いてねえし!と毎回思うんだな。女の子は。
……あなたが投げたら大概の岩は砕けかねないんじゃない。
川の中に爆弾投げ込んで獲るのと変わんないな、それ……。
いや、じゃあなんで最初に取った奴は腐る前に食べなかったの?
無駄に獲っちゃ駄目じゃない」
なんだかちょいちょい噛み合わなくなるが。獲ったらその魚はなぜその場で食べるなりリリースするなりしなかったのかと。
最初、というのが今日のことじゃないのは分かったが。
「気を付けていたつもりだったんだけど……思ったより滑り易かった……
だね、今回は運が良かった。
せんよ、わたしゃヒーラーなんだよ。後衛ひとりでそんな過激な依頼は受けないよ。
戦闘狂だなあ……まあ、危ない奴が出る場所の情報くらいはお礼に教えるけど……遭遇できるかどうかまでは保証しない」
危ない奴と遭遇しない為に狂暴な魔物やらが出没する地点は避けて行動する為、逆にちょっとその辺りの情報には詳しい。
奴らもそれぞれの縄張りと云うものがあるので運が良ければ突撃すれば出遭えるだろう。
ぎらついている緑眼に気づくと、取り敢えず自分の依頼は彼の期待するようなものではないと乗り出し気味の様子にふるふる首を振って。
鰓と骨を残して魚を食べ終わるとご馳走様でした、と手を合わせ。
まだ服は生乾きだが、この陽気ならば着てればその内乾くだろう。
「あっち向いてて」
もう一度告げて毛布の中でもそもそと身に着け。
■ゴーザ > 「・・・うむ、無暗にティアを怒らせるのも嫌だからな、
今後は控えるようにしておこう。
いや、最初の魚はあの穴の奥だぞ。
どこまで掘らなきゃならんかも判らんし、わざわざ掘り出して食べるより、
まだいる魚を捕った方が練習にもなったしな。
確かに勿体ないとは思うが・・・まあその後捕れたのは大体美味しく頂いているので
勘弁してもらえんか?」
鋭い指摘受けると、カリカリとばつ悪げに爪先で頭搔きながら、
頭下げてみたり。
今のところ数少ないまともなヒトであるティアフェルには、
あまり嫌われたくはない。
例の店に嫌な顔せず付き合ってくれるのも有り難いから。
「ほう?それは冒険者とやらの共有情報か?
うかつにパーティやらと鉢合わせると時々大変だから、昼間は出来るだけ近づかないようにすれば
その心配は無くなるし大変助かるぞ。
下手するとそこの魔物の増援と勘違いされて、一緒に討伐してやるとか言われるからな。
・・・吾輩、数だけの奴らとはあまりヤリたくはないんだがな。
夜にその縄張りとやら回ってみれば強い魔物と闘えるかもか
・・・ふふ、腕が鳴るわい・・・」
強い奴と闘える確率上がるだけで十分有益な情報だと
嬉しげに手擦り合わせて。
「? もう王都に戻るのか?
よし、折角だから吾輩も付き合ってやろう。
今日はあそこに行く日ではないが・・・まあたまには・・・
意外な日に顔だけでも出しておくのも悪くはない、な・・・」
服を着ようとしてか、あっち向け宣言されると丁度よい口実出来たとばかりに
そう言い置いて、ティアからも見えないのをいい事に変形始めて、さっさと鎧一式身に着けてから
何が何でもついていくぞと少し赤みの差した頬で笑み浮かべ。
■ティアフェル > 「さすがにそれくらいで怒りゃしないけど…
そもそも穴の中に投げ入れることもなかったのでは……?
なんかわざわざそうやって食べ物を貯めておこうとするの、習性めいたものを感じるな」
わたしは別に構わんが、魚が恨んでいないことを祈る、と祈りの所作をしては。
熊のように獲物を獲ったり食料を貯め込んで置くところにちょっと感じるものがある。
「まあ、そんなところ。危険な地点や強力な魔物が出現する場所なんかは抑えておくのが基本だから。……あと、個人的に犬……。
大体強力なのは夜行性な場合が多いしそれが良さそうね。
それじゃ今回のお礼はその情報ということで」
戦闘狂な習性のお陰で助けてもらったお礼がちゃんとできる。
なんだか胸のつかえが少しとれたような心地でほっとして。
「うん、あんまり遅くなるとお家帰れなくなっちゃうから。
ん? 一緒する? いいよ、その方がわたしも安全そうだし。
……じゃあ支度…ってもう出来てるし」
着衣して振り返ったら彼もすでに街を歩けるほどの姿に変化していて。
思わず目を瞬いては、拾ってもらった川流れになっていた荷物を集めて焚火の始末などをし。
行こっか、と連れ立って王都へと進路を取り、川を下って森を抜けて帰投するのであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からティアフェルさんが去りました。
■ゴーザ > 「いや、わざとじゃないんだが・・・
最初に熊を真似てやってみたつもりが、力加減間違えてな
そのままあの壁に叩き付けてしまったら、思ったより奥までめり込んでしまったのだ。
だから掘り出すのも面倒だと言っておるのよ」
けして溜め込んだりする習性はない、そんな事するくらいなら全部食らってしまうのが
白魔族のやり方なので。
「ふむ・・・なら吾輩は野犬を見たら優先的に蹴散らしておくか。
奴ら群れる習性があるらしいから、2・3個の群れ散らしたところで大した助けにもならんかもしれんが
ティアが少しでも安全に山に入れるのなら,ま、構わんだろう」
有益な情報もらった礼だと、或る意味女性には有難(迷惑?)かもしれないことをさらりと言い放って。
「うむ・・・まあタダで使える護衛が出来たと思ってくれ。
何か来たら返り討ちにしてやるからな。
グオッフォッフォッフォ・・・」
笑い声だけは変わらず、勝手知ったる王都行き故女性の前をどこか浮ついた様子で歩いていき。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からゴーザさんが去りました。