2024/05/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にマグゴブリンさんが現れました。
■マグゴブリン > 暖かな日差しに穏やかな風が吹き抜ける喜びヶ原。
王都北部の森林地帯は新緑の季節真っ盛りとなる。
長く暗い冬を越えて、木々は緑を芽吹き、花を咲かせ。
動物達は冬眠から目覚めて、繁殖期を迎えて求愛の囀りを響かせる。
近隣村落の狩人や王都の一般市民も、挙って自然の恵みに与ろうとする。
「――――……、」
だが、その春の恵みを得ようとするのは人間の専売特許ではない。
森の奥に住まう小鬼の集団、ゴブリン達にとっても同様である。
唯一、人間と彼らの異なる部分を挙げるとするならば、
その獲物の対象に、仔を孕ませるための雌という存在が含まれるか否かで。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にルイーゼさんが現れました。
■ルイーゼ > 「これとこれ、後はこれもだっけ」
喜びケ原の川辺、この辺りで採取できる製薬に使う苔や水草を採取するために足を運ぶ。
護衛兼採取の為にと川辺に住む、手を出さなければ温厚なと蜥蜴に似た生き物をテイムして。
そして川辺のものは自分で採取し、川の中はその蜥蜴に採取を頼んでは採取をする。
そうして一人と一匹で採取をすれば収集速度は上がり、採取袋の中にはそれなりな採取物。
「あと少し集まれば必要量はそろうし、もうちょっと頑張ろう」
あと少しで必要量がそろい、それ以上は持ち込めば追加ボーナスになる。
それを狙うかは判らないが、先ずは必要量を集めようと川辺を歩いていく。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にピーターさんが現れました。
■ピーター > 「うーん、いい天気。久々に王都から出たけど、絶好の散歩日和って感じ」
採取を行う少女と蜥蜴の対面から、長閑な川辺をゆったりと移動して来る小さな影が一つ。
少女と同様にギルド依頼を請け、別の場所で採取を行っていたその影は必要数に達したところで早々に切り上げて川辺を散歩していた少年だった。
散歩と言っても微かに宙に浮き、そよ風に運ばれるままにふわふわと浮遊しながら移動している。
「やっぱり自然の中の方が魔力の回復には都合がいいな。
……欲を言えばドレイン出来る方が一石二鳥なんだけど」
性的な意味で、と幼気な容貌には似つかわしくない事を独り言ちながらも心地良さげに川の横を並走するように漂って来る。
ふと、人の気配を感じて顔を上げれば川沿いに少女の姿を見つけ。
「わあ、こんにちはお姉さん。
お姉さんも何か探してここに来たの?」
ふわふわと浮遊したまま、流れる様に少女へと近づいて声を掛けた。
■ルイーゼ > 「これで必要量は揃ったかな。もう少し欲を出しても…」
足元に生えていた苔をそっと回収してしまい、これで必要量は揃ったと少しだけ疲労感のある声で呟き。
後は帰るだけ、街道付近にまで戻れば蜥蜴を開放して、そんな先を考える。
そして黍を返そうとする前に蜥蜴が警戒態勢になり、何事かとその先を見れば、そこでようやく対面から少年といえる小柄な人影がやってくるのが見える。
それだけを見れば同じように採取できていたのかと思うが、よく見ればかすかに浮いているように見える訳。
そんな姿を見れば警戒を持つのだが、かけられた声は軽いもの。
その危険な感じがない雰囲気に蜥蜴に警戒を解かせ。
「こんにちわ。
ボクは探し物は一応終わった感じかな。
君は何かの帰り?」
流れるように近づてくる少年を待つように足を止め。
笑顔で問いかけに答えては、少年は?と聞き返して。
■ピーター > 「僕もさっきまで依頼で薬草集めしてたとこなんだ。
必要な分は集まったから、いい天気だしお散歩してたとこ」
少女と一匹の近くまで来れば、ゆっくりと地に足を下ろして。
自分を警戒していたと思しき蜥蜴には一瞥を向けるだけで特に脅えたり警戒したりといった様子はなく。
さらりとした金髪を風にそよがせながらにっこりと笑うと、腰に付けていた、ギルドの紋の入った採集袋を示した。
「お姉さんも用事は済んだんだね。
そっちの子は?……お姉さんの使い魔?」
警戒を解いた少女と蜥蜴を改めて見ると、小さく首を傾げて訊ねる。
この付近で見掛ける野生の生物にも見えるけれど、と僅かに興味深そうな眼差しを少女と蜥蜴、それぞれに向けて。
■ルイーゼ > 「君もボクと同じだったんだね。
そこまでボクと同じなんだ」
少年が地面に降りるとニコリと笑みを向け。
蜥蜴は少年を警戒するように見上げるも、自分が大丈夫と言えばその警戒を解き。
その姿にいい子だねと、身を屈めて頭を撫でてやり。
少年が腰に付けた採取袋、ギルドの紋が入ったそれを示せばそれで身分は保証され。
風に金髪をなびかせる少年も冒険者なのだと納得し。
「この辺りは薬草もよく生えてるからね。
この子?今だけの使い魔かな。いい子だし連れては行きたいんだけど…」
この辺りは薬草採取にうってつけと笑みを見せ。
使い魔かと興味深そうに問われると、この辺りに住む野生の子を今だけ行使していることを説明し。
そこそこの大きさの蜥蜴なので足も遅く、何より馬車移動では連れていけないので、後で野に返すつもりだと説明していく。
■ピーター > 「今だけの使い魔……つまり、ここに来てから使い魔として契約した、ってこと?」
少女と蜥蜴の関係性を知れば、驚いたように目を瞠る。
予め契約している生物を召喚したのではなく、その場その場で使役しているのであれば、
少なくともそこらの召喚士よりは腕はあるのだろうと感心した。
魔力で無理やり従わせていると言った雰囲気も、蜥蜴の様子からは窺えない事からも、類稀な才を持つのだろうと改めて少女を注意深く観察する。
「出かけた先で生き物を使役させるなんて、お姉さん何気に凄い冒険者だったりする?」
じぃ、と少女を見つめたまま首を傾げ。
微かに品定めをする様な色がエメラルドの瞳の中に滲んだかもしれない。
■ルイーゼ > 「そういう事。ほら、こう言う子って町中に連れて行くと煩いよね」
驚いたような様子の少年に、そう言う事と頷き。
本当なら固定で使い魔を行使するべきなのは判ってはいるが、街中で使い魔を連れまわすのが難しいという事。
それに変に心無い者に傷つけられるなら、必要な時以外は自由にしてもらうほうが良いと考えたのもあり。
蜥蜴を褒めるように撫でていれば、少年の雰囲気が変わったような気がして。
「凄くないよ、新人だし。こう言うことは得意なだけかな」
それでも動物じゃないと厳しいよ、とどんな存在でも使い魔に出来るわけではないと説明し。
少年の瞳に違う色を見れば、何か?というように見返してしまう。
■ピーター > 「ふうん、動物とお友達になるのが得意……なんだね。
あ、えへへ、なんでもないよ。お姉さん見ただけじゃそういう風に見えなかったから」
それも十分非凡な才だとは思うが、当人にはその自覚は無いらしい。
使い魔の現地調達なんてそうやすやすと出来る物でもないという事を説明しようかとも考えたが、自分よりも年下に見える相手から言われるのは幾分か怪しまれるだろうと、思い留まって。
自分でも気付かない内に関心を寄せ過ぎていたかと慌てて笑みを浮かべると少女の服装に目を向ける。
自分で言っておきながら、凹凸のある体型を引き立たせるような服装は魔物使いを連想し難いだろう、と改めて思い。
「それでっ、お姉さんも王都から来たの?
用事も一応終わったってことは、もう帰っちゃうとこ?」
後ろで手を組み、首だけでなく体を傾ける様にしながら訊ねた。
その視線は少女の瞳や胸、腰周り、足と忙しなくきょろきょろと動いている。
■ルイーゼ > 「そう取ってくれていいよ。
狂暴な子はちょっと苦手なんだけどね。
そう?それなら良いけど」
元々凶暴な生き物は難しいが、それ以外なら仲良くなるのは昔から得意。
その延長でこうして使い魔にしているのもあり、それが特殊な事とは思いが至らず。
もし少年にそれを言われても、冗談だと思い笑ってしまうだけだが。
少年に問いかけ、返された言葉、何でもない、そうは見えないという言葉に納得し。
自分の格好で魔物使いに、下手をすれば冒険者に見えないということに気が付いていなく。
「そうだよ、君ももしかして?
用事が終わってるし、変に長居して危険な妖魔とか来ても困るからね」
少年の可愛いという仕草の問いかけに、戻ると軽く答え。
少年の視線が忙しく動くのを可愛く見ては立ち上がって背伸びをし。
「君も帰るんだったね、よかったら一緒に帰る?
あ、そうだ。ボクはルイーゼだよ」
そして戻るなら一緒に行こうかと誘いをかけて。
■ピーター > 「うん、僕も王都から来たんだー。
一緒に?良いの? お姉さんが良いなら一緒に行きたいっ!」
立ち上がって伸びをする少女を見ながら笑顔で頷いて誘いに応える。
来た時も独りで、帰る時もどうせ独りだろうと思っていたのだが思っても居なかった申し出に断る理由も無く。
わぁい、と無邪気に喜ぶフリを見せながらドサクサで少女に抱き着いてしまおうとしながら。
「ルイーゼお姉さん、だねっ
僕はピーター! よろしくね、ルイーゼお姉さん」
抱き着きに成功してもしなくても笑顔のまま名乗りを返す。
それと同時に、相手が自身の名を呼ぶことで発動する、透過の瞳術を仕掛けようと試みた。
折角なら存分に目の保養をしてしまおうと邪悪な思惑。
■ルイーゼ > 「時々、出張所からって人もいつから。
王都ならよかった、ボクはいいよ」
一人で帰るよりは二人で帰るほうが話も出来て楽しいと考えた誘い。
それに街道まで出れば蜥蜴は開放するので、何かあったら一緒に対処できるかもという考えもあり。
そんな少しの下心があるだけに、少年に抱き着かれると少しだけ困った顔をして抱き留めて。
「ポーターくんだね。
王都までになっちゃうけどよろしく」
笑顔で名前を返されると、改めてよろしくと返し。
まさか透過の術を仕掛けられるとは思わず、そして対処法もないので…
少年の視線の先には衣服が透けた大きな胸やくびれた腰の裸体が晒される事となり。
そんな事は知らないまま、抱き着いた少年をやさしく離すと、手を繋いで歩きだして。
■ピーター > 「“ピ”ーターだよ、ルイーゼお姉さん」
しっかりと抱き着いて柔らかな感触を密かに堪能しながら。
聞こえた声に顔を上げて、ちゃっかり訂正をする。
名前を間違われるのは瞳術の効きにも関わるので重要だった。
とはいえそんな事情を悟られない様に、ぷく、と頬を膨らまして。
「ふふ、王都までの間に何があっても僕がルイーゼお姉さんを守ってあげるね!」
柔らかな体から離されればにっこりと笑ったまま。
手を繋がれれば、上機嫌で歩き出す。
道中、揺れる胸や尻を間近で楽しみながら王都へと帰って行く事だろう。
■ルイーゼ > 「…ご、ごめんね。ピーター君」
完全に呼び間違えていた事を指摘され、顔を赤く染めて謝り呼びなおし。
頬を膨らませた少年に怒らないで欲しいな?というように見下ろし。
次からは気を付けないとと自己反省をして。
「本当?頼りにしてるね」
守ってくれるという少年に、頼りにしているといえば共に歩き出し。
そうして街道につく少し前に蜥蜴を野に返して二人となり。
少年とともに街道を、無意識に胸やお尻を揺らして歩きながら王都へと戻っていくのであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からルイーゼさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からピーターさんが去りました。