2024/03/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にカルロスさんが現れました。
■カルロス > 北に連なる山々から冷たい冬解け水が清流として流れてくる川辺。
透き通った水は春の陽気であってもまだひんやりと肌を刺すが、ぼちぼちと魚も泳ぎ始めるころ。
もう少し暖かくなったら、セレネル海から産卵のために昇ってくる魚もいるだろう。
川幅も2メートルそこそこの広さがある開けた場所は、野営地として開かれている一部でもある。
そこにいるのは一人の男。
筋骨の目立つ背中にかかる長い灰白の髪、目じりの吊り上がったライム色の双眸。
ブーツを脱ぎ、大きな足を水に浸しながらズボンもまくり上げ、さらに上裸である。
盛り上がった筋肉が目立つ太い腕に割れた腹筋。見掛け倒しではない実用性を持ちながら、本職は癒しの術を使う治癒術師。
冒険者として日々活動する男は、ばしゃばしゃと川で水浴び中である。
「あ゛ー……やっと落ちた。獣くせえ」
川のそばには、通常のイノシシを倍ぐらいにした魔物が倒れていた。
早朝に倒し、それから数時間かけて血抜きをして、皮を剥いでというところまでを行って、獣の血にまみれた体を川で洗っていたのである。
濡れて重くなった髪を絞り、オールバックにするように前髪も後ろへ撫でつけてから、振り返る。
「どうすっかねえ……捌くところまでやるか?
それともこのままギルドに持ってくか……いやしかし手数料かかるからなあ」
楽をとるとか金をとるか。
どうせ時間に余裕はある。マジックバッグもある。悩まし気に顎に手を当てていれば、グウウゥ、と素直な空腹を訴える腹が鳴って、気力はそがれるばかりだ。
■カルロス > 休息を十分にとったら、「やるかあ!」と気合を一つ。
滅多に使う機会はない肉切の大振り刃を取り出し、川から上がり獲物のほうへと近づいていく。
そこからまた数時間、日が暮れるまで解体作業は続いていった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からカルロスさんが去りました。