2024/02/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にメアリさんが現れました。
メアリ > 鳥の声すら聞こえないほどの夜遅く。
鬱蒼と草木が茂る森林地帯の奥を歩き回る影がひとつ。
女は月光が差す森林の中を、何かを探すように周辺をきょろきょろと見回し視線を彷徨わせながら歩き回っていた。

「うーん……どこにもない……」

眉根を寄せ、困った様に独り言を零しながら立ち止まる。
数時間ほど粘って探してはいるものの一向に目的の植物は見当たらず。
探し物の情報は事前に聞いてはいたものの、実際に自分は見たことがなかったために、本当にこの冬の森の中にあるのだろかと疑わしくも思えてくる。

「はぁ……少し休憩しますか」

そう言って傍にあった適当な木の根元に腰を下ろすと、土から露出している太い根の上に座り込んで、身体の
右半身を傾け木に預けた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にグスタフさんが現れました。
メアリ > ぴゅうと吹いてくる風が肌に触れると、その冷たさに身震いし身に纏っていた外套の端を掴んでくるまり込む。
いくら屋外生活多く外の気温の変化に慣れていようとも、流石に冬の森は風は冷たい。

薄暗い夜の森林地域で、もぞもぞと身じろぎながら身体を丸めて木の根に寄りかかるその姿は、まるで木陰に潜む魔物の影。

「茎が光っている植物だから夜に行けばすぐ見つかると言ってましたのに、ぜんっっっぜん見当たらないじゃないですか……!」

唇を尖らせ不満げな様子で呟くと、手前にあった残り命僅かとも見えるしなびれた草を指先でぷちぷちと引き抜いている

グスタフ > 肌寒い夜気に当てられて、鳥肌が立っている。
外套を引き寄せるようにして影と闇の間を行く。
夜の森など一刻も早くに出るに限る。それはわかっているのだが。

「人影を見ちまったからなぁ……」

騎士の職務を果たすなんぞと御大層なものではない。
その人影が女のような気がしたので、下心半分で森を彷徨っていた。

「……とはいえ、これじゃ俺の方が迷子みたいな……」

ひとりごちて、言葉を飲み込み。そろそろ諦めようかと思ったとき。
目当ての人影を見つけた。見つけて、嬉しさよりはため息が零れたが。
まあ、見間違いではなくてよかった。

「なにしてるんだ、こんなところで」

草を引き抜いている様をみて手を差し出す。

「そんなところに隠れてても獣相手にゃ意味ないぞ」