2024/01/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」にレイリエさんが現れました。
■レイリエ > 平野部に広がる森林地帯の深い場所を、金の髪と長い耳を持ったエルフの女が進んで行く。
付近は魔物のみならず、媚香を放つ危険な魔花の群生する地帯が点在しているが、魔物除けの香に中和用の薬品は用意してある。
絶対とは言い切れずとも、無策で飛び込むよりは数段ましである筈だ。
「―――ありました。思ったよりも楽に見付けられて良かった………。」
その身を屈め、寄り添うように咲いていた小さな花を一輪だけ摘み取り、肩に提げた鞄の中へと仕舞い込んでゆく。
女が集めていたのはこの付近にしか生息しない植物で、どれも魔法薬の材料としては貴重なもの。
厚手の外套を羽織っているとは言え、冬の森は時折身震いしてしまう程に寒かったが、
この季節にしか花や実を付けないものも多く、こうして真冬の森林地帯に足を運ぶ次第となっていた。
■レイリエ > 「あとは………。」
顔を上げて少し離れた場所へと視線を向ける。
遠目からでも目を惹く程に色鮮やかな花々が咲き誇り、此処からでも仄かに甘い香りが風に乗って流れて来るのが感じられた。
この森における脅威のひとつ、媚香を放つ魔花の群生地。
エルフの女にとっては幸いな事に直近ではそうした薬の調合依頼は入っていなかったが、
魔法薬の素材として貴重なものであるのは確かであるし、そのまま換金してもちょっとした収入源となるだろう。
―――利益とリスクを天秤にかけて思い悩む事数分。
意を決したように立ち上がると、鞄の中から中和用の嗅ぎ薬を取り出しては一歩、色鮮やかな花畑の方へと踏み出して行く。
■レイリエ > そうしてエルフの女の姿は一人、花畑の中へと消えて行って―――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林」からレイリエさんが去りました。