2024/01/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にテレサさんが現れました。
テレサ > 日も暮れ始める時間帯。
強行軍で歩けば日が落ちてしまう頃には森を抜けることもできたが、無理はせずに入ったときに見つけていた野営地に立ち寄り夜を明かす用意を始める。
先客が残していた焚火の跡もあり、簡単に火を起こす事ができれば他の用意をはじめ、
ただ用意といっても鳴子代わりに周囲に小枝を撒き、そして寝床にする場所を決めるだけなのだが。

「偶にはこういうのも…悪くないかも」

寝床の場所も決めれば後はすることも解くにはなく。
剣を傍に置き、背嚢から食事に使える干し肉や保存食を確認。
それが終われば焚火の傍に腰を下ろし、薪の小枝を足しながら炎を眺めて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」からテレサさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にオークさんが現れました。
オーク > 野営地は、人間だけのものではない。

知性ある魔物、そして魔族も野営を行う。
人間と大きく違うのは炎を石などで隠すこと、煙が立たぬよう工夫すること。
暗視能力がある種族ほどその傾向がある。

日も沈み昏い森林内の野営地にいるのはゴブリン3体にオーク1体。オークは豚よりも鬼を連想させる姿だ。
兎肉を熱した石の上に置いて焼き、穏やかに談笑している。

『貴方方はもう冬ごもりの季節でしょう。――寒いけど足りないものがある、なるほど』

下位ゴブリン語には簡単な単語しか存在しない。聞き取った単語を復唱するようにして確認する。
雄とみれば殺すしか考えていない彼等を食事に誘うのは手間がかかったが、その甲斐があった。
研究対象と対話ができる機会はあまりない。オークはこの一時を楽しんでいるようだ。

オーク > 『食料は十分。足りないのは――火、孕み袋』

火が足りない、とは薪が足りないのだろう。今年は比較的暖かいが、備蓄に不安があるのか。
後者は深刻だ。冬に個体数を増やせない群れは周囲の群れとの生存競争に負けやすい。
冬は略奪にせよ狩猟にせよ、成功率が低くなる。だから巣から出ずに繁殖に励むのが一般的だ。

彼等は群れ全体で仔を育てるが、その間世話をする役が必要だ――つまり、食料採集力が低下する。
こうやって冬にも関わらず出てくるゴブリンは凶悪だ。手ぶらでは帰れない。
彼等は枯れ木や枯草など、燃えそうな植物性のものを背負子で運んでいた。ひとまず役目は果たしているようだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 野営地」にハクさんが現れました。
ハク > 無名遺跡での探索が終わり、ゾス村で解散した後にまれびとの道を外れて進むこと1日。
とある魔力スポットにて魔法の修練を行い、満足した所でマグメールへの帰途についた。
しかしその最中に狼の群れに襲われ撃退こそ成功したものの……多少なりと時間をとられ、夜になってしまう。
このまままっすぐ向かうのはまずいかもしれない、と頭に入っていた野営地に向けて足を進めたのが2時間前。

「……はぁ」

一人で暗い闇の中を進むのは流石に気が滅入る。
魔蔵の魔術により必要最低限のもの以外は持たずに済んでいるものの、無用な消費は抑え子供姿のままで歩き続ける。
首につけた『首輪』から発生させている魔力被膜のお陰でほぼ素足のままではあるが、不便は覚えない。
頭の上に浮かべた光の玉で周囲に明かりを散らしながら、目的地へと向かって歩く。

しばし進みその野営地が近くになると――何やら声が聞こえてくる。
誰か人がいるのだろうか、そう思って不用意に近づいていくが……その声が人間の言葉ではない事に気づいて足を止めた。
光の玉を消し、少しだけ立ち止まって逡巡する。
走って逃げるには体力が不足しているし、話し声が聞こえるということは複数の何かが居る可能性が高い。
ただ、そのまま近づくのは愚行かと考えて後退りをはじめた。

ただもしオークやゴブリンに鼻の効くものがいれば風上から甘い桃のような体臭がわずかに嗅ぎ取れてしまうかもしれない。
また、光の玉を消したとはいえ近づいていたのは確か。
それに気づかれるかもしれないが……