2023/09/27 のログ
ティアフェル > 「少なくとも笑っちゃいないわ。どちらかと云えばわたしを殺すとかムカつくってなるもん。冒険者なら怯える前にやることやってからよ」

 怒りは覚えても何も可笑しいとは思わなかった。そんな説で論破しようなんて甘いわと腕組みでまったく動じない。弟5人のお陰で年下との口喧嘩には慣れっこだ。
 遺跡守衛とかいたのか、とグールの対処を訴える様子に感心しつつ。

「いや、逃げ切れなかったら死んでんじゃん……びっくりする方がマシだけどさぁー。
 ま……そりゃ、そだけど……」

 そこに異論はない。素直にこくりと肯いたが、それにしてもどっと疲れた。
 彼がやってくる前にグールとひと悶着してもいたし助かった安堵感も作用して力が抜けて仕方がない。

「……んーん。びっくりしたけど……平気よ。ありがとう。助かったわ。
 エリビオ? わたしはティアフェル。ティアでいいわ」

 折った背を撫でる手と覗き込む顔へ向けてにこ、と笑いかけて平気平気と背筋を伸ばすと、今度はうーん……と伸びをして。

「さて……助けてもらったしなんかお礼、しなきゃよね。街でなんか奢るわ。――王都へ行くでしょ?」

エリビオ > 「人それぞれじゃないかな?
 俺は余裕を失って痛い目に何度もあってきた。だから命の危機が迫ったらムカって来ても笑うことで自分を抑えてる。
 でもティアがいう怒りで立ち上がる方法も良いと思う。」

ちらりと見れば武装した警備兵が隊列なして墓所に入っていく様が見える。
これで他に被害者がいたとしても大丈夫だろう。
大丈夫じゃないのは眼の前の彼女であって。背筋を伸ばすまで背を擦るしかできない。

「どういたしまして。
 お礼はパフェがいいな。最近あまいものはとんと食べてない。
 ギルドの依頼報告しないといけないから、ついでにカフェにいってそこで喉を潤わせようか」

落ち着いた相手に背から手を離し、にっ、と笑い。

「それじゃおばあ……じゃなくておねえさん?
 王都まで手を繋ぎましょうか?それとも杖があるから平気かな?」

最後には冗談を交えながら共に王都へ向かおうとしたことで。

ティアフェル > 「えぇ……血みどろで笑ってたら大分スリラーじゃない……? いるけどさあ……逆に笑えるって奴さあ。そういうのって大体イッちゃってるから傍目には恐いのよね。
 さー。いいかどうかは知らないわ。ただ自分を殺す相手なんて許せる訳ないのは間違いない」

 腹立つお前が死ね、と打ち取らないとそうなったとて死に切れそうにない。
 もっと早く気づきなさいよ……と遺跡にそんなにいたのかというような兵団にアホ毛をぱたぱた揺らしていた。
 額の擦り傷をセルフヒーリングしては、ほう、と落ち着いて。

「パフェ? 案外かわいいものリクするのね。おっけー。クリームもアイスもマシマシなの奢るわ。わたしも食べたくなってきたし。
 そうしよ。早いとこカフェでまったりしたいわ」

 とにかく陰気な墓所なんかに籠った後は甘い物とお茶が欲しい。気分を変えようと肯いては。

「誰がおばあよ。ティアでいいけど……よーし、コケる時は一蓮托生ね。手を貸せい」

 やっぱりいざという時は容赦なく巻き添えにする気で、口角を持ち上げてはがし、とその手を有無をいわさず握りしめ。悪路でバランスを崩しそうになった時は思い切り引っ張られることとなっただろう。そんな油断ならない帰路となったのである。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 古代遺跡」からエリビオさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 古代遺跡」からティアフェルさんが去りました。