2023/09/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にレフェーリアさんが現れました。
■レフェーリア > 季節柄の暑さも大分引いたこの頃、日中の強烈な熱気よりも真夜中の蒸し暑さが大分和らいでくれていた事の方が心地良く思えている中で。
薬売りとして精製「する」薬もあるが、何よりも精製「出来る」薬のレパートリーが今になって増えたのもまたありがたいものだった。
「……ふぅぅ……」
実際は「暑い時期に作りたくない方法を用いて精製する薬」である。川辺に立てられたテントの中から飛び出したのは、全身を汗に塗れさせた全裸の姿。
待ったなしでその場で川辺に浸かって、テントの小脇に置かれた瓶の中身で水分を補給する。
一呼吸おいてから再び、出入り口の隙間からもうもうと白煙を立ち上らせているテントの中へと入り込む。
「はぁ……っくっふ……ふぅ……!」
煮え滾る釜の中で数日単位で煎じ続ける間、決して日の光にも月の光も晒してはならないと称される霊薬の精製。
夏場にやろうとして一瞬で諦める過去もあったが、寒い時期になる程に同業者も作り出して需要が減る。
即ち今が一番の売り時だ、とも知っているが為に、閉じ切った部屋の中に籠る者も居れば、彼女の様に野外で及ぶ者もいる。
「はぁ……ふぅんぅ……もう少ししたら……ッ……」
だからこそ全身を赤らめさせ、薬臭さの際立った身体を存分に見せてしまいながら、どこまでも無防備な恰好でテントの中を出入りしている。
汗ばんだ全裸体から漂ってくる色香は染み付いた煙によって人間臭さも和らいでおり、魔力の入り混じった霊薬の精製において分かる者には分かる感覚すら高まらせる。
山賊、ヒトならざる者、或いは。何がやって来るかも分からない中で、汗を洗い落とした髪を振り乱しながらテントと川への往復を繰り返していて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」にガリアさんが現れました。
■ガリア > (人よりも鼻が利く。
数多の匂いに塗れて居る街中よりも、人気に乏しくなる郊外の方が
当然ながら、臭いを嗅ぎ分けたり、微かな臭いを辿ったりと言う事は容易くなる
街を僅かに離れての移動の最中。 鼻についた独特な臭い
嫌な臭い、と言う訳では無かったが。 そう頻繁に存在する訳では無い其れは
純粋に、何をして居るのだと言う警戒を抱かせた
川辺辿る様にして、水面を漂う様に広がる匂いの元に向かえば
其の内に辿り着くのだろう、テントの存在
その入り口がら出入りを繰り返して居る人影と、其の度に匂いが強まるのを確かめ
其れが、臭いの元凶であると断定すれば
――別に、何か悪い事をして居ると言う訳では無さそうだ、が。
一応、念の為に。)
「―――――……あー…、……凄い所で作業してんな、アンタ。」
(先んじて御声を掛けるのは、此方があくまで、不審者では無いという主張
暗がりの中でも、僅かな光で相手の姿を見て取る事は出来るが
――裸身である、と言う点については。 敢えて触れはしなかった。
そう言う事も在るのだろう。 薬の造り方は、専門外だ)。
「忙しい所だったら悪い。 作業は続けてくれて良いからよぅ。
――…ちょいと、危なそうでな、つい。」
(決して、安全と言える場所では無い。
獣、魔物、人間――――女にとって、害を為す相手が現れぬとも限らない
何を以て害とするかは、また別としても、だ)。
■レフェーリア > 漂って来る臭気は物を燃やしている香ばしい匂いと薬臭さの合わさった独特の物。
咥えて嗅覚が鋭敏な獣染みた存在からはテントの中身から出入りを繰り返す度、汗ばんだ雌の臭気も感じ取れたのかもしれない。
何が来るかも分からない川辺はまだ人の手が何も加えられていないような自然の風景であり、
誰かが訪れるかよりは何かが訪れるのかと思っていたが。
「……あ……は、はい……まあ、その……」
やっと霊薬の精製も一段落着いた辺りでテントから出てきて、裸のまま足下を水に沈めて佇んでいる時に突如として話し掛けられる。
この場所には不釣り合いな礼服を纏った姿に、身体の奥底で感じ取れるのは相手が真っ当な人間ではない何かの血が混ざっているか、魔族そのものであるという感覚。
何れにしても、こんな野外で服すらも纏っていない彼女からしてみれば驚く外ない出会いである。
「あ、の……もう少しで、終わる予定ですから……」
薄暗い中でも丸裸であると分かるであろう自分に襲い掛かるか何かしてくれるとも一瞬思ったが、思った以上に気を遣われている言葉と反応に逆に驚いた様子を見せる。
それでも作業は間もなく終わるから、と言葉を纏めながら、指で示した先には匂いが移らない様にテントと少し離れた場所にローブが吊り下げられている様子を示し。
作業を終えた後では普通に服を纏って戻る予定であるのだとも驚きながらも伝えてやり。
「用があるのであれば……その後でも、良いです、から……」
その上で、服装だけは真っ当に見えるが、如何なる目的で訪れたのかはまだ知れない相手に言葉を残してから、テントの中へと再度潜り込んでいった。
汗を纏った身体から漂う色香と共に、さながら誘っている様に。
■ガリア > (気付いて居ない筈は無い。 己も、相手も。
片や己に人ならざる気配を感じ取り。 片や己は、相手に異質な気配を感じ取る
人間――の、筈だ。 だが、その本質が、人間そのものから外れて居る様な気配。
偶々此処を通り掛かる者としては、至極毒気の無い類では在ろう
鼻が利く類でさえ無ければ、そも、足を延ばす事すら考えなかったに違いない場所で
裸身を晒しながら相対する女の、其の姿にこそ、僅かに視線の置き場に迷ったが。)
「……いや、用件って程の事は無いんだけれどなァ…。
……もうすぐ終わるんなら、見てるさ。」
(――邪魔はしない。 そう、一言告げては置くが。
再び、女がテントの中へと姿を消したなら、少しばかり考えた後
自らもまた、テントの中へと歩みを進め、其の入り口を捲るだろう
臭いは酷く、其れが充満する中を覗けば、其れだけで一時鼻が利かなくなるだろうが
見つけて仕舞ったついでに、見守って置こうと言う、肩書の理由とは別に
――まるで何処か、誘われるようにして、布宿の中に姿を、消すのだ)。
■レフェーリア > 「は、はあ……それ、では……」
漂って来る匂いは悪いものでは無いが衣服に染み付いたらなかなか取れないもの。
テントの中まで入り込んで来るのだと返って来たならば驚いた様子を見せながらも、変に止めたりと言った事は無く。
丸裸の姿を隠さずに、片手に攪拌用の棒を携えながら、何とも言えない態度で相手を招き入れる。
入り口を捲り上げて中に入ってみれば薄暗く布地に覆われた空間の中は猛烈な熱気と薬臭さとに満ち溢れている。
霊薬の精製途中という事は釜の中の液体が仄かな光を帯びている様子からも分かるかもしれない。
「…………っ」
光量も殆ど無く、釜の下で焚かれた火と中身の霊薬が帯びた燐光のみが心許なく照らす中、汗ばんで光沢を帯びた裸体はぐるぐると忙しなく釜の中身を掻き混ぜる。
棒の長さを用いて裸体に滴る汗を釜の中へと零してしまわない様に気を遣いながら、相当な量が目減りして煮詰まった内容物へ最後の仕上げを行って。
棒を釜の底で撫で上げて、仄かな粘性を帯びたのを確認すると、ふう、と小さく吐息を吐いた。
「出来ました…後は冷めるまで、その……空いてます、から……」
やっと霊薬の精製が出来上がったが、瓶に移し替えるのは冷めてからの話。
満足気に汗ばんだ身体を再びテントの外へと露わにし、作業を終えた裸体を夜の涼しさに浸らせて。
■ガリア > (待つ。 言葉通りに、その完成を邪魔はしなかった。
毒――では、恐らくは無いのだろう。 そうであれば、こんな作り方はせぬだろうし
恐らくは、自分も女も、同じ毒に中てられて仕舞って居る事になる
毒で無いのならば薬――恐らくは、誰かが待ち望むのだろう物
なれば、其れを己が邪魔して、万一作成に失敗させる訳には行くまい
ひと混ぜに神経を捧げ、この環境で何度も出入りを繰り返し乍らの製薬
其の集中と、真剣な様相を、静かに眺める事、暫しの事
漸く、終わった、と女の口からから零されるなら、其の時になってやっと。)
「――――……お疲れさん。 ……製薬作業ってのは初めて見たが…すげぇもんだな。」
(繊細な作業だ、と、思う。
外に出て仕舞った女の後を、少し遅れて追いかければ
僅かな時間だと言うのに、すっかり曲がって仕舞った様な鼻を鳴らしつつ
感嘆の声を相手へと届けよう。 仕事人の作業だな、と。
あの暑さの中で籠って居れば、夜気の涼しさは、其れは其れは爽快だろう
納得しながら、ゆっくりと、其の背後に歩み寄れば――
其の身を、背後から軽く、片腕に抱き寄せようとした。)
「……すっかり熱持っちまってるな、レフェーリア。
……薬ってのは、どれも、あんなに大変なもんなのか?」
(――名前を、呼ぶ。
相手は覚えて居ないやも知れぬし、覚えて居なくても当然だ。
本当に以前――そう、名を教えて貰った記憶。 そして、其れ以外も。
肩越しでは在るが、其の顔を覗く様にして伺えば
月明かりの下で、漸く、真っ当に互いの顔を、認める事が適うだろうか)。
■レフェーリア > 言葉の通りに大人しく待ってくれて、他人の目の最中に薄暗いテントの中で裸体に纏った汗が卑猥な光沢を帯びている。
気遣ってくれた動きは最初から最後まで変わる事なく、数日かけての作業がやっと実を結んだ甲斐もあるというもの。
「……今回の薬は、ここまでしないと精製出来ないものですから……暑い時期に作るのは、どうしても……」
月明りが照らし出している中、テントの内部よりも幾分か明るく裸体が汗に煌めく姿まで鮮明に相手に見せている事だろう。
やっと火を止めたテントの内側は尚も煙が漂っており、中で薬が冷めるまで過ごすには暑さ以上にも厄介な煙たさが溢れ出す。
結局薬が移し替えせる温度に冷めるまでは外で過ごさなければならなくなっているが、魔物や獣対策に火を焚いて居れば問題は無い。
元よりそんな山賊も寄り付かない様な奥地にテントを携えていて、相手の様な者が来るとは思いもしなかったのだから。
「……っ……普段は、もっと楽かも、ですけど……でも、今の時期は高値で売れます、から…」
気遣う様な言葉を投げ掛けられ、返答を続けようとした矢先に、身体が突然に抱き寄せられながら、すっかり熱に赤らんだ顔立ちに視線が向けられる。
明確に放たれたのは他でもない彼女自身の名前であり。間近で此方の顔を覗き込んで来る顔立ちに、何処かで見覚えのあるかもしれない瞳の色。
「……今回は、大変でした…」
見知っているのか、覚えているのか。
どちらにしても名前を呼び掛けて来た相手に対して少しも拒む様子を見せずに、汗ばんだ身体を彼女の方から相手に寄り添わせて。
すっかり茹ったかの様な柔らかな膨らみを存分に押し付け弾力を押し返しているだけで、何と求めているのか、何に応えようとしているのかさえも容易く理解出来るだろう。
■ガリア > (――無防備、としか言えない姿。
或いは魔法や、何らかの自衛手段と言う物が存在するのかも知れないが
例えそうであったとしても――自ら、危機を誘うような其の姿は
間違いない、と、此方から断定する事は出来ない物だが。
大変だからこそ価値が在る、と言うのは、どの仕事でも在り得る事
なら、己から危険についてを態々忠告する事も或るまい
きっと…女自身が其れを、何より分かって居るのだろうから。)
「……まぁ、大変だろうなァ…。 ……俺だったら、あの匂いだけで正直へばりそうだし。」
(笑う。 女の肌に浮かぶ汗が、己が衣服へと浸み込み
擦り寄る其の身を、片腕が改めて抱き支えれば、其の目元を指先が軽く撫ぜ
顔を寄せ、柔く口付けを重ねれば。 ――他に、隠れる事も出来ぬ川のせせらぎの傍
其の腰を、互いに押し付け合い。)
「――――……労ってやるって言ったら…何様だっつー話かい?」
(告げた冗句と共に。 ――傍の、切り株となって居る場に、女を誘う。
適うなら己が上に、其の身を招く、為に)。
■レフェーリア > 一糸まとわぬ裸の姿に汗と薬臭さを宿したあられもない格好のまま、抱き寄せられる。
辺りに何が居るかもしれない野外であっても構わず寄せられながら、腰まで触れられると這いずる様にして汗を相手の衣服へと触れさせる。
「…ん、んん……」
顔に触れる手指も何も拒まないままに、そっと顔が寄せられ、唇を奪われてしまっても。
何一つとして抵抗らしい抵抗を見せないままに、川の流れの傍らで暫しの間声を塞がれて。
それでも構わない様に、静かに唇を触れ合わせ続けた。
「はぁ……あ……私……ガリアさんが望むのならば、好きなだけ…良い、ですから……」
思い出したように相手の名前を告げながら、誘われた切り株へと丸裸のままそっと歩みを進めていくだろう。
髪に染み付いた薬臭さは水で洗い清めなければ消えやしないだろうが。
汗に纏った裸体に、下腹部や胸元より漂って来る香りは汗の風味とも異なる雌の色香へと従順に変わり果ててしまっていて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からガリアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 川辺」からレフェーリアさんが去りました。