2023/08/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にサウロさんが現れました。
サウロ > (鬱蒼とする森の奥。
 まれびと街道から外れ、離れた自然地帯。古代遺跡や洞窟、森に川に山にと魔物の巣窟でもある場所で、
 定期的に沸く魔物を打ち払い討伐する。
 自由騎士団の任務というよりは、サウロ個人の修行を兼ねたもので。
 得た素材を売ったり、ギルドの手配書に記される魔物を倒したり。

 剣と盾を手に、森の中で遭遇する種の魔物を切り捨てる。
 数はそう多くはないようだが、植物や虫、獣の魔物が多い。
 逆を言えば小鬼や大鬼にはあまり出くわさないから、ここら辺にはいないのだろう。)

「……────っふ」

(小さく息を一つ、神経を集中させて複数の獣の魔物に相対する。
 突進を盾でいなし脚を狙って剣を振るい、噛みつこうとする獣の顔面に盾を押しやって地面にたたきつけ、首に剣を突き立てる。
 もっと早く、もっと的確に。
 ひりつくような危険と隣り合わせの中で研ぎ澄まされる集中力。
 剣のグリップを握り締め、踏みだしながら左側面を盾で覆い、魔物の動きを誘導すると同時に、
 タイミングを見計らって、その額に剣の先を突き出し、切り払う。
 黒い液体のような飛沫を上げ絶命する中、静かになる頃にようやく一つ息を吐いた。)

サウロ > (体力を回復させるポーションを一つポーチから取り出して呷る。
 美味しいかまずいかで言えば微妙な味わいなのだが、回復するには十分。
 日差しを遮る鬱蒼とした木々の葉と、涼しげな風のおかげで鎧を着ていてもさほど暑くはないのが救いか。
 それでも動けば滲み出る汗を拭い、武器を納め、ナイフと共に魔物から素材を牙や爪の素材をはぎ取る。
 まるで冒険者のようだなと密かに思いながら、もし冒険者として生きていたらどうなっていたのだろうと夢想することはある。
 国内に限らず、話に聞く海を越えた先での冒険譚は楽しそうだと思う事も。)

────────

(宙を飛ぶ敵は厄介だ。
 それが虫であるならその大きさと羽音も不快感と忌避感を煽ってくる。
 ブゥゥンと鳴る羽音と共に突っ込んでくるタイミングを見極めて盾を構えて打ち払う。
 虫の魔物は素早いが脆い。
 ヒュンッ、ヒュッ、シュンッ──────。
 大振りはせず、連撃で追い上げて、宙へ飛んだ瞬間に膝をぐっと曲げて力を籠め、跳躍する。)

「はああっ────!」

(軌道を反らさず一刀両断するようにまっすぐ切り下ろす。
 鎧で高くまで跳ぶのは難しく、刃先が掠めただけだが飛翔力を失って落ちてきた所を、素早く詰め寄って切っ先を振り下ろし、断つ。
 まだ聞こえる羽音が頭上で響き、ハッとした顔で振り向くと同時に尾針が左腕を掠めた。)

「っうぐ」

(鎧のない部分、布地を貫通し皮膚の裂ける痛みに眉を寄せるながらも、ブレのない踏み込みで、鋭く切り上げる。
 地面に体液を散らしながら落ちていく魔物を見下ろし、引き攣るような痛みが走る腕を押さえる。
 いつもなら仲間が治癒術を掛けてくれるが、今はない。
 すぅ、と息を吸い、体内のわずかな魔力を練りながら、止血を行う。
 サウロにできるのはこの程度の自己応急処置程度だ。)

サウロ > 「────っ、痛って」

(────傷口に補給用の水を掛けて軽く洗い、回復薬を振りかけて、布で軽く縛り付けておく。
 こういう時、世の中で単身で活動する冒険者は凄腕なのだろうなと思う。
 左腕を軽く握ったり開いたりを繰り返し、毒がないのを確認して、アームガードを付け直す。
 ついでに塩辛い干し肉をかじりつつ、よくよく噛みしめながら、周囲を警戒しつつ。
 いつもなら煩い相棒を筆頭に、賑やかな隊の仲間がいるのだと思うと、その静けさが無性になんとも、言い難い。
 差し込む木漏れ日に金糸の髪を揺らしつつ、水筒袋から生温い水を呷り。息を吐く。)

「帰ったら自己治癒術ぐらいは真面目に学ぼうか……」

(本来なら真っ先に覚えるべきものなんだよなあ、と思いつつ、幻術治癒術の類は難しいと唸る。
 立ち上がり、剣盾をしっかり確認してから、そのまま魔物を狩りつつ王都への帰路へついて────。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からサウロさんが去りました。