2025/04/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にジャッキーさんが現れました。
ジャッキー > 晴れ渡った快晴。
爽やかな春風が、草原を波打たせ、頬を擽り、草木の香りを届けてくれる。

いい気持ち! と足取りも軽くなる。

王都まであと一日は歩かなきゃいけないという道程の遠さと長さと険しさは、あえて忘れる。
馬車に乗れればもっとずっと早く着くけれどそんなお金はないという現実も、あえて忘れる。

「~♪」

道中立ち寄った宿場町で買った羊肉の串焼きを頬張りながら、てくてく、てくてく、てくてく――
自分を追い越していく馬車や、馬が引いていない……馬車? 等の珍妙な乗り物を横目に街道を歩く。
ダクトテープで補修したシューズはやや歩きにくいが慣れたもの。
親戚の使いと最寄りの依頼をこなした小遣いを懐に、刀は腰だと邪魔だから背中に背負った、帰り道。
鼻歌交じりに急ぐ帰路でもないから足取りのんびり。

「……降らねぇといいなぁ」

遠く遠くに聳え立つ九頭龍山脈のほうにはかなり分厚い雲が掛かっているのを見遣れば、
あれがこっちに来ませんように……とお祈りしながら、串焼き肉をもう一口齧り、もぐもぐ。

ジャッキー > 道のりも、天気模様もどれもこれも平和そのもの。
物取りだの魔物だの接触事故だの靴の破損だの、
遭いやすそうなものの何れもなくのんびり歩いていくのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からジャッキーさんが去りました。