2025/04/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にエアさんが現れました。
■エア > 右手には頼りない明るさのカンテラをひとつ。
左手には気休めにしかならない護身用のダガーを一振り。
真夜中のメグメール街道を(たぶん)王都に向け歩いている。
何故こんなところをこんな時間にそれも一人歩いているのか。
普段の学院に通う際の服装から想像できるだろう。
学院の授業の一環で王都外に「チーム」で薬草採取に行く、という実地授業が行われたのだが、
途中でチームメンバーに不意打ちに睡眠魔法をかけられたあげく、各員に配られた地図まで取り上げられて、
今こうして無謀な王都への徒歩での帰還を強いられている。
幸いなことに切れ込みのないのっぺらとした仮面が無事。
後は体質的に魔物や山賊の類には遭遇しにくく、悪戯先が自分で無ければひどい結果が待っていたのは想像に容易い。
今夜は満月ではないため、意識さえすれば衣服から持ち物まで含めて風景に溶け込むことができる。
今はできるだけ能力が長続きするように、危険な時に使えるように、使っていない――…つまり普段と何も変わらない状態なのだ。
「………地図、それとコンパスくらいはおいていけよ…。」
寒い季節でないのもよかったと思える点ではある。
だけども、呼吸のために口からこぼれるのは愚痴。
ご丁寧に地図もコンパスも盗んでいったクラスメートには敬意を表したい。