2025/02/27 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にテンドンさんが現れました。
■テンドン > 「うぃーす。マッサージやってまーす」
施設の一角。
人手が足らないという事で時々仕事に入る事が在るボク。
力もあるので按摩には普通に自信もあるのだ。
寒いと駄目なので風雨を遮る天幕(防火性)を張り。
その内側では炭を起こして火を焚き、更にそこに水を張った鍋を置いて加湿もしている。
寝台は簡素だが、壊れたりしたら大変なのでかなり頑丈な造り。
台上の敷物は熊の毛皮をなめしたものだ、冬毛の柔らかい毛並み。
加工してあるので獣臭は抑えられ、その上に抽出した花の香を染み込ませてある。
■テンドン > 「まだまだ春が来ませんよねー」
しかしまず、お客さんには椅子に腰掛けて貰う。
背もたれに肘掛付きでクッションもついてる、楽に出来るウッドチェアだ。
相手は施療の為の簡素な衣類。露出しているネック部分を手で覆い包む。
お外が冷たいので当然ながらにお肌も冷たい。
そして冷たいと緊張しているし、筋肉もがっちがちなのでほぐしにくいのだ、まるで石。
余り酷いようなら蒸しタオルで包み込んで加温する事も在るが、然程でも無いので此処ではハンドでケア。
くるくる円を描くようにさすりさすり、主に首筋の辺りのかっちかち部分を撫でつけるように。
いきなり揉み始めると痛い事もある。ちょっとずつ方の肩甲骨周囲、その縁周囲まで掌全体で覆う。
ぐっ←→ぐっ←→と心持に左右に分けるようにして圧迫。
これを繰り返していると閉じ切った貝が水の中で砂吐きしてやるかな~ぐらいの柔らかさになって来る。
■テンドン > 「うい、うつ伏せにどーぞー」
いい感じにこなれて来たら寝台上にうつ伏せに寝て貰う。
ちょっと固めながらに弾力性のあるUの字加工の枕に頭を乗っけて頂く感じだ。
大分室温と最初の施療のウォーミングアップで文字通り温まって来ている。
骨肉も受け入れる準備が出来ているだろう。
そこを揉む。若干最初は様子見がちに撫でるように。
そして次第次第に強く、腕を張って体重をかけ掌に押し込むような要領だ。
リズミカル。細かい凝り部分は手掌ではなく、指先を用いた指圧でなぞる。
ここらへんでぎちぎちになっている骨がぺきぺき言い始める。
当然折ってしまったらすごく大変なので力加減は大事。
首。肩。背中。腰。お尻回りも割と凝る。順番にぐいぐい揉み下ろす流れ。
両足は膝と、踝周囲の骨の関節周囲を重点的にもみほぐす。
「痛かったら教えてくーださいねー」
事務的声掛け。返事はさほどなく、相槌程度が普通だ。
お話好きな冒険者ならば、世間話で盛り上がる時もある。
唸れボクのトーク術。
■テンドン > 「うーん、お客さん凝ってますねー」
超常套句。此処から端を切って花開く相手の苦労話を何度聞いた事か。
足のつま先まで終わった後に腰背を支え、腕を引っ張るようにして腰と背骨を中心に身を捻らせ解す。
伸びをしたり身をねじると気持ちい~~という体験をした人は幾らでもいると思うが、アレを人の手によって他動的にやっている感じだ。
最後はまた椅子に座り直して貰い、最初は軽めにやった肩や首回りのマッサージを再度入念にやり直す。
手で揉んだり、手を組んでぼんぼん肉を叩く叩打法だ。
お客さんが女性陣だったりした場合はサービスで此処で軽く髪の毛のお手入れもしたりする。
多忙だったり疲弊しててぼっさぼさの人も少なくはない!
「お疲れ様でしたー!またおいで下さいね~~!」
施療時間は概ね30~60分程度。
沸かしたお湯でお茶を飲んで貰って。
糖分補給の飴玉を渡す時間も此処に含む。
概ねの人は満足してお帰り頂ける、お疲れ様でした!
■テンドン > 「…まだ余裕で人居るな」
お外を覗く。おお、疲れ按摩を求める冒険者達の何と多い事か!
ぽいっと口の中に飴玉を放り込む。昼休憩ご飯はまだ出来そうもない。
此処最近はめためたに冷え込むので、タライの中に沸いたお湯の一部を注いだ。足湯にしたら気持ちいいだろう。
炭火上の鍋に水を継ぎ足し、ぐるぐる自分の腕の付け根を回す、ぺきぱきぱき。
「よっし!がんばろー!」
そして今暫しの労働に従事する事になるのであった。
並ぶ人達がはけるそれまでは!
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からテンドンさんが去りました。