2024/11/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にミルラさんが現れました。
ミルラ > (晴れ渡る空は青く雲一つなかった数時間前。
 しかし風が少し強く、乗合馬車に乗って目的の村へと向かい、依頼された荷物を届けて戻る頃には、
 雲が流れる速度も速く、吹き抜ける風には微量に雨の匂いが混じっていた。
 これは一雨来る、という予感は最悪なことに的中し、雨宿りが出来るところもない場所から通り雨に降られ、
 急ぎ足で乗合馬車の停車看板の近くにある木の下へと避難する。が。
 たどり着いた時には頭からぐっしょり、という表現が似合うほどの濡れ鼠状態に。
 額や頬に張り付く金糸のような髪を払って、まとめて絞れば水滴がぽたぽたと首筋から伝ってシャツを濡らし、
 ぺったり張り付いて白い肌を透かせてしまう。
 雨宿りにはいった木だってそう大きいものでもなく、脚に雨が当たっている状態で。)

「はぁ……参ったな、冒険者ギルドの建物もここらからは遠いし…。
 乗合馬車が空いてたらいいんだけど」

(この雨では馬車が来るまでも時間がかかりそうだ。
 通り雨なので少しすれば雨脚も弱まるだろうと思いつつ、この時期だからこその冷え込みに腕を軽く擦って。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 土砂降りの雨の中、まれびとの道を進む乗合馬車。
普段ならば徒歩で王都に向かう利用客も、この雨ならばと乗り込んだ状況も多いのであろう。
幌付荷台の左右に備え付けられた座席は既に満席で、中央の通路も立ち客で埋まる程の混雑で。

「はぁ、次の停留所で誰か降りたりしねぇかな……。
 田舎の村だと難しそうか」

満員の乗合馬車の中、立った侭の冒険者の男は座席に腰掛ける客達を見廻して独り言ちる。
生憎、座席に腰掛けた客達の身形は王都の外の村人という装いには見えず、
揺れる馬車の中で寝こけたり、何やら書物を読んでいたり、と即座に降りるようにも見えない。
そんな中、馬車が停留場の停車すれば、案の定、誰も降りる事はなく新たな乗車客を迎え入れる事となる。

ミルラ > 「……へっくしゅ」

(小さなくしゃみを掌に零してから暫くして、遠くからがたごとと重い馬車が近づいてくる気配がする。
 遠目に見ても分かるほどに乗合馬車はぎゅうぎゅう詰めになっていて。
 次の乗合馬車のことを思えばできれば乗りたいところだがこのずぶ濡れの状態で乗るのは聊か憚れる。
 乗合馬車の停車場から少し離れたところから到着した馬車を眺めたが、どうやら降りる者もいないらしい。
 あの中に入って王都までの時間を耐えられそうとかと言われれば、まだここで休憩している方がマシかと思えた。
 それに最近は痴漢も多いと言う。猶更、あれに乗る気力はなくなった。
 考えて、悩んで、そこまで急ぐものでもないと思えば離しかけた木に再び寄りかかる。

 停車場から離れているところにいる自分を見て御者が「乗らないのか」と問いかけてきて、
 首肯して返せば馬車は再び動き出して離れていくだろう。

 そのうちまた声を掛けられた時には自由騎士の一団の馬車で、幸運が味方したと仲間の馬車に乗せてもらうことになっただろう――。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からミルラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からトーラスさんが去りました。