2024/11/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にラヴィニアさんが現れました。
■ラヴィニア > バリ、バリバリバリ、バリバリ、ゴリ、バリバリ
メグメール喜びヶ原旧道。
行き交う人々の足に踏み鳴らされて道となっていた街道の面影は今はなく、
道だったそこは草木で覆われ荒れ果て獣道と然程変わらない。
旧街道の道を覆うように生い茂る木々の葉のせいで、
月明かりも射さぬその旧街道の道を明かりも持たずに歩く小柄な人影が一つ。
そして旧街道に木霊する不気味な音はその小柄な人影より、響いていたのだった。
それは小柄な人影が少年が最後の食事をする音である。
今夜頂いているのは皮の胸当て。
金属のショートソードはとうの昔に食べ終わり、
金属と木を張り合わせたバックラーも食べ終えて、
残りはこれ皮の胸当てしかなく、仕方なく、仕方なく食べている。
柔らかくなるまで煮るまでもなく、端からパンでも食らうように喰らいつき、かみ砕いて咀嚼する。
その不気味な光景に近づく魔物も野生の動物もいない。
当の本人はそんな事は気にする様子もなく、
無表情のまま若干美味しそうに喰らいながら荒れた道を少々歩きにくそうに(たぶん)王都に向けて歩いていた。
――…この道を歩いていけば王都にたどり着く、たどり着くはずなのだ。
海水のない領域は方向感覚すら狂う。
食事で何とか持たしている魔力も徐々に尽き、
そろそろいい加減人里にでもたどり着かないと色々と危ない。