2024/11/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にメイさんが現れました。
メイ > 「やっと道に出たけど……街道じゃない?」

草木の繁る森からどうにか抜け出し、道を見れば出れたと安堵の息。
この道、街道を進めば王都か近くの村に向かえると道を見て、そこで普段から使っている街道でないことに気が付く。

進んだ方角的には街道に出るはずだったが、そうではない道に出たことで足を止め。
実は方向が間違っていたのだろうか、そう考えて太陽の位置を確認するように空を見上げ。
そして地図を広げて場所の確認を行い、一つの結論にたどり着き。

「少し方角がずれて……旧道に出たみたい。
だったら……こっちに向かえば近くの宿場につくはず」

地図で旧道に出たと確認できれば、地図の記載に沿って道を歩けば宿場につくはず。
ただ地図にはっきりと記載されていない旧道なので実際に到着するのかは不透明。

しかし森の近くで野営や、もう一度戻って街道に向かうリスクを考えれば、ややこしくても道を歩くほうが安全。
最悪は野営に向く場所にたどり着ける可能性もあり、その方がマシと考えて道を歩き出す。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にシアンさんが現れました。
シアン > 王都から近郊宿場町への物資輸送商隊護送案件の、帰り道。
行きはつつがなかったが帰りが、帰りの馬車の馬が風邪こじらせて換えがないときた。
行きはよいけど帰りが云々とは割とよくあり、お祓い行くか? 云々考えながらの帰路。

「ん……?」

太陽はまだ高く、旧道を通って少し急ぎ足なら夕暮れぐらいには王都に着けると判断し
魔物や盗賊のたぐいがちらほら居るあたりはど突き倒せばいいと歩いていたときだ。
遠く向こうの茂みが、がさごそ、動いたと思ったら飛び出してきた銀髪が何やらお困りの様子。

「おーーーーーい。そこの。銀色の。お姉ちゃん。どしたー。迷子全開なナリしてぇー」

此方には気付いていないようだったので口元に手を立てて少し大きめの声をあげて声を掛ける。
周りには誰もいないし、獣やら虫やらの声や風鳴りはあっても、声量は大きいし声質もよく通る、故、恐らく彼女の耳にも届くだろう。

メイ > 幸い地図はあるし、まだ日も高い。
できれば王都まで、無理でも宿場までたどり着けば明日には帰れる。
魔物が出てきたとしても、魔術なり物理なりで黙らせればよく。
野盗だとしてもそれは同じ対応で大丈夫。

ならば後は歩くだけと歩き出せば聞こえる声に足を止める。

「銀色の?私?」

周囲を見回しても人影はなく…いや、聞こえた方角に一人見え。
気が付いていなかったが人が居た事に驚き、そして他に人影はなく銀色、そしてお姉ちゃんという言葉に自分を指しているとわかり。

「迷子は……ひてしないけど、それはさっきまで」

迷子と認めるのは流石に恥ずかしいと感じ、今は迷子でないと大きめの声を出すのは憚られ。
風の魔術に音を載せて見える男に向けて声を届けて返す。

シアン > 「……」

声は届いたようで、戸惑いながらに振り返って自分で自分を指差している銀髪に一つ頷く。
唇が動いているのが見えるものの声がこちらまで届いていなくてもう一声と息を、吸い……
目線が、口元から、己と彼女のあいだにある経路へ、そして、己の耳元へと寄った。
直後に聞こえてくる声音に擽ったそうに笑いながらもう一つ首肯した。

「いやぁ。迷子だろ。もうわかりやすすぎるぐらい迷子でおにーさん思わず声かけちったわ」

変なところから飛び出してきて。地図とにらめっこしして首傾げて。自信なさげな足取りで。
観察眼に鋭くなくたって、『迷子だな』と一見してわかるのに『迷子じゃない』なんて強がりに右手を胸の前で左右に、ゆらゆら。

のんびりとした足取りで、一歩一歩近付いていく。やたらとゆっくりなのは、自分の風貌があんまり優しそうに見えないのと、そも初対面でここの土地柄、色々警戒される事もあろうと。

「……つか、なんか見覚えある顔だな。あーーーと……名前、あー……。
 いや、悪い、名前は思い出せんのだが、同業者だろ。よう。おつかれさん」

よくよくよく、見れば、挨拶程度は交わしたかもしれない程度の顔見知りだった気がする。
名乗りあった覚えもないし彼女が覚えているかも定かでないが確かギルドで見たような……
程度の覚えに、首を傾げて。

メイ > 迷子ではないと返すも、言い切られるとぐうの音も出ず。
もしかして森から出てきた所から見られていたのかもしれないと気が付き。
その後も含めて見られていたなら迷子確定も仕方がなく。
ただ胸の前で手を揺らす姿を見てはイラっと来るが声は荒げず。

ゆっくりとした足取りで近づいてくる男。
遠目でも大きいと思えた姿は近くに来ればやはり大きい、それだけではなく鍛えているのもよくわかり。
これが急ぎ近づいてくれば警戒心も最大になるが、ゆっくりなので襲うつもりはないだろうと警戒もやや弱くなり。

「…私もその髪型は見た記憶があるわ。
名前は知らないけど、冒険者ギルドに居たことがあるよね?
メイよ、そっちは?」

特徴的といえる髪形を見た覚えがあると返し。
おそらくは冒険者ギルド、受付ですれ違ったか何かだろうと考え。
首を傾げる男に名前を簡潔に告げて。

シアン > 上背は、彼女の頭二つ分ぐらいは超えていて、革の上着を羽織っていてさえ体格がいいのがわかるし近くに寄れば寄るほど目に見える部分……首の筋張り、胸板の隆起っぷりと分厚さ、等々あきらかに一般人のそれではない。挙句、目付きは鋭く、瞳孔が金色で目の周りには赤い化粧で厳しさは倍でドン、面構えそのものも優しそうではない。と。きては。己としては誠に遺憾ながらも傍目からはどう見られるかはよく解っている。

「髪型? ふはは。これな。チャームポイント。
 メイね。メイ。メイ。よし。俺ぁ、シアンだ」

笑う、度、度、肉体もそうだが髪もまた特徴的にボリューミーなそれがゆさりと揺れる。
彼女の名前にやはり聞き覚えはなかったものの幾度か呟いて記憶に留めて、から、
疑問が投げかけられると親指でぶ厚い胸板を指しながらにこちらも簡素な自己紹介。

「で? 迷子の子猫(メイ)ちゃんはなーんでこんなとこで彷徨ってんだ。
 俺ぁ依頼の帰り道でこれから王都に帰るとこだが王都行くんなら一緒に行くか?」

因みにあっちな。と、王都を顎でしゃくる。
一応彼女の地図と足取りが向う方向である。

メイ > 近づく男が目の前まで来ればその大きさ、頭二つ分以上に高い背にいい体格。
何処をどう見ても鍛え上げた戦士というような体つきであり。
目つきは鋭く、金色の瞳に赤い化粧、何より厳ついと思える顔つきは子供なら泣きそうと失礼ながら思ってしまう。

「チャームポイント?遠くから目立つ髪が立っては思うけど。
シアンね、そういえばギルドで聞いたことはあるかも」

笑えば揺れる髪、男を見上げる目は半眼ぎみ。
男の名は聞き覚え、何度かギルドで聞いたことがあり、その名前の主だと知り。
この特徴なら忘れることはなさそうだと。

「彷徨ってたじゃなくて、依頼の帰り。迷子じゃない。
そっちも帰りなんだ。行き先が同じなら……一人より二人のほうが安全ね」

迷子扱いは尺なので依頼帰り、実際そうなのでそう返し。
同じ王都いきならば一人より二人のほうが野盗などの襲撃リスクも下がり、何より体格のいい男がいればまず避けられるだろうと考え。
そして襲ってくる様子もないので大丈夫と感じれば、一緒に行くという言葉に頷き。
顎で王都の方向を示されると分かってると歩き出して。

シアン > インパクトのある外見とギルドではそれなりに通った名前は『まぁ一度覚えられたら忘れられた事はないな』などと彼女の言葉にまた小さく笑気を零しながらの頷き一つ。提案の承諾とともに彼女の足取りに合わせて己も足を踏み出せば普段よりは間隔を小さくしながら、すたすた、すたすた。

「ここをしばらく行くと分かれ道があるがそっちを左、さらに歩くともう一つ分かれ道がある。
 左に行けば宿場町が出るからそこで宿を取れるし右はまれびとの道に繋がってて王都直通」

隣に並んで歩きながら、地図は見ていないが地理は頭に入っているので軽く案内。

「急ぎじゃねえなら左のほうをお勧めする。
 右で、メイちゃんの足だと、多分王都に着く頃にゃかなり遅い時間になる。
 俺は明日ちょっと用事あっから右のほうを行かせて貰うけどな」

己の脚ならとかく彼女の足。歩幅、足の形に、露出している腿の肉の付き方などを一瞥して、ぽつり。
彼女の歩幅にあわせて続けていると少々差し支えが出るので一応の断りを入れておいた。