2024/10/13 のログ
■エレイ > やがて日が傾いてきた頃、馬に鼻先でつつかれて男は起こされ。くわわ、と大あくびをしながら
緩慢な動作で鞍にまたがり、のんびりとその場を離れ──
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 草原」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にシアンさんが現れました。
■シアン > 王都より馬車でおおよそ1日半といった距離に設けられいる宿場町――
王都の大通りや港湾都市の目抜き通りと比べれば控えめではあるものの、
宿屋に飯屋に酒場娼館そのほか賭博場などなどが立ち並び賑わっている。
其処な一角に居を構えている冒険者ギルドの出張所にて。
「ハメ外しすぎだよ、ばかたれ」
実入りの良い依頼を終えて懐もたっぷり温まって、酒と女でもっといい気分になって、赤ら顔で受付嬢までナンパしはじめる冒険者という……冒険者稼業そのものが清廉潔白とは縁遠い稼業にしろ同業者からしても『しょうもねぇなアイツ……』とか思われるような輩。の、顔面に、砲丸投げのようなフォームで拳を放り込んで見事ヒット&ホームランという勢いでぶっ飛ばしてる男が居た。
「ったくも~。さっきからずーーーっと待ってんだぞ俺ぁ」
こっちはこっちで、依頼帰り。精算するために待てど暮らせど、夜間帯の為たった一つしか空いていない受付口をずーーーっと占拠されていたのを我慢していたのだがついに堪忍袋の緒が切れた、という訳である。受付嬢に依頼受領書を渡して、お礼の言葉も掌で制してから、完了金を待つために手近な待ち合い用の長椅子にどっかりと尻を落として足を組む。
いかめしい形の眉毛も目付きも、威圧感を与える金瞳に目元の赤化粧も、『不機嫌!』と、
顔に書いてあるぐらいのしかめっぷりのまま、ぶん殴っても気が晴れないようで溜息一つ。
「ふ~……ぁ? ああ。あんがと。吸わねぇんだ。こう見えて」
他のギルド員が気を遣って灰皿を出してくれるのを受け取って側に置く。
葉巻を趣味程度に嗜むことはあるけれど、普段は実は、非喫煙者。
竹で作った水筒を取り出しては、ぐい、と傾けている。中身? 水。酒がいいが現在、若干減酒中。