2024/09/28 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」にイズミさんが現れました。
イズミ > 「はー…これのどこが喜びなんだか」


喜びヶ原と名前を付けられたこの土地
そこをず~~っと続いていく街道を歩きながら
その長い行程に文句を漏らす


「これなら普通に馬車に乗ればよかった……」


遡ることン時間前
自らの見識を広めるために、旅っていうか旅行って言うか
そういうものをしてみようと立志して、王都の平民地区を飛び出して
自分の脚で歩いて色々見聞きして感じて、人生の肥やしにするんだ!ってテンションそのまま、利用すればよかった馬車をスルー

結果的に、今自分がどこに向かってるのかもヨクワカラナイ
途中で引き返そうとしたりとグルグルしてる間に旧街道へ


「なんか道も雑になってきてるし……つくってた人たちもここらへんで飽きたのね」


足が痛い
馬車とか通りかかったら、体当たりしてでも止めてやろうと決意する
秋の気配が深まってきたとはいえ、日中の街道を歩き続ければ汗だくにもなる


「ちょっと休憩……」


へろへろと道脇に生えた大き目な木の根元へ移動して、幹に背中をあずけてずるずると座り込む
靴を脱げば、出血こそしてないものの、あちこちが真っ赤に腫れていて

イズミ > 木陰に入れば優しい風が頬を薙ぐ
空を見上げれば高いところを鳥が飛んでいく
もっと上を雲が流れていく


「……どこに行こうとしてたんだっけ」


実は目的とか何もない
王都を出たことが無かったので、どこに行っても超珍しい、つまりどこに行っても人生経験がガンガン溜まる……と考えていたので
出たとこ勝負の勢い任せな見切り発車だったのです

なんとかの水場みたいなところでも
神聖都市みたいなとこでも
遺跡でも戦場跡地でもなんでも


数時間あるいてパンパンになってしまった足をもみつつ
水場かなんかないかな~と横着に視線だけ巡らせる

これで動けなくなったらどうしよう?
街道で遭難とか流石に恥ずかしい


「少し休んで、涼しくなってから……王都に帰ろ…」


そのままうとうとし始め、ころんと草上に寝転んで─

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 旧道」からイズミさんが去りました。