2024/09/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にシルフィエルさんが現れました。
シルフィエル > よっ、とっ。
(大きな翼を羽ばたかせて、3,4メートルの跳躍。その頂点で私は槍を握りしめて、狙いを定めた。
ふさふさと翼を動かして角度調整。そこで、私は目を見開くっ。)

て、やあああっ!!!
(私の中にある僅かな天使の力で槍…天界アンカーの能力を作動させる。本来の質量を取り戻し、数トンはあると重さに。人より力のある天使でも流石にそこまでの重さは持てない。私はそれを見越して、すでに投擲の体勢に入っており、真下へ向かって槍を投擲。)
(轟音。私は空中にいるからわからないけれど、周りには地面の揺れさえ伝わったかも。槍は地面深くにめり込み、それを囲うような数メートルのクレーターを作り上げた。)

…ふう。貧乏くじも良いところだよ。石を退かすだけの仕事って…どう見ても岩、というか巨岩だよね。この岩を彫って家でも作ったほうが早かったんじゃないの?
(私はギルドの依頼を受けてそれを遂行するところだった。なのだが、やはり人間は愚か。目前の人物の力量も図ろうとせず、ただただ知らぬものに対しての忌避感で質の悪い仕事を押し付ける。報酬はもらえる分まだマシだけれど、実際の働きに対して釣り合っていない。)

あーあ。今度は埋めなくちゃ。まー、だいたい平坦になればいいよね。
(地面に刺さった槍を引き抜き、その先端の様子を確認した。傷などがついてしまったら大変だ。この程度で傷の入ることはない…とはいえ、念の為。
大事なやりを地面において別の作業を始める理由にもいかない。器用に左の翼に槍をひっかけて、右の翼は箒のように細かい岩の破片を転がして穴を埋めていく。
両手では比較的大きめな岩を持ち上げて、穴に戻す。
面白みのない地道な作業も慣れている。天界にいたときだって下級天使は雑用ばかり。面白いことはさせてくれない。
…だから、一緒に堕天した天界アンカーを使っている時だけはとても面白い、というのは秘密だけれど。)

シルフィエル > 道の整備ってさあー。魔法技術者がいるんだから空を飛ぶ乗り物の開発だってそう遠くないでしょうに。
今頃道の整備なんて意味あるのかなあ?
(どうにも黙って作業ができないのが私の悪い癖だ。周りには誰もいないけれど、一人でペラペラと喋っている。
大穴にはおおよそ砕けた岩は入っていった。残りの岩は遠くに散らすか、砕くなり。形が材質が良ければ買い取ってくれるだろうか。)

あーあ、手も翼も、汚れちゃうなあ。
(最後の作業は、石まみれになった穴を土で埋めること。土を調達してきたわけでもないので、周りの土からえぐり取ってなるべく平坦に見せるだけの稚拙な作業。
でも、私は石…というか大岩を取り除け、しか言われていないからそれでいいんだ。そもそも私にズルの仕事をふっかけてきたのはギルドのほうだ。天使だって根に持つんだぞ。
…と、愚痴を言っていても始まらない。、両手で土をほじくり回して柔らかくし、両翼で箒のようにあなに土を流し込んでいく。)

シルフィエル > はー、こんなもんでいっかー。これ以上はやる報酬もらってないよ。さっさと帰ってご飯食べよー!
(私は頃合いだろうと判断して、翼をバサバサと羽ばたかせた。太陽の近い天界ならばこれで空を飛べる位の揚力が出せるのに、今は風を起こすだけ。
今回翼を動かしたのは空を飛びたかったのではなく、まとわりついた土を落とすため。
両手もぱんぱんと叩き合わせて何度も土を落とそうとした。)

あーあー、どっちの意味でも汚れ仕事は嫌だねえ。これじゃご飯が美味しく食べられない。浄化魔法設備にもいかなくちゃなあー…
(相変わらず独り言がうるさい私は、もし近くにすれ違う人がいたならば私がいることなど一目瞭然だったことだろう。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からシルフィエルさんが去りました。