2024/09/01 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にレイチェルさんが現れました。
レイチェル > 「今日は……微妙」

ギルド出張所に並ぶ依頼を前にそう口にする。
できれば王都に戻る最中に受けれる依頼があればよあったのだが、並ぶ依頼はこの辺りでの採取が主。
荷物の配達などもあるが、方向が王都とは逆方向なので受けるに受けれず。
そろそろ懐もさみしくなってきているので何か依頼を受けたい今は痛い話であり。

「最悪は…王都行きの商人か同業を探すしかないね」

商人ならば護衛料を得れるかも、同業なら近道を、もしくは儲け口を知るかもしれない。
そんなことを考えるも、そのどちらかが見つかるかは不透明。

「……本当に最悪は、王都に戻るのを遅らせるしか」

それをすればそれなりに稼ぐことができる。
特に王都に戻るのに急ぐ理由はないのでそれも悪くはないので選択の一つ。

さて、どうしようと依頼を眺めるのをやめ、ギルド内を眺めて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 喜びヶ原の街道沿いに設けられたギルドの出張所。
そのカウンターにて中年の冒険者が討伐を果たした獲物を広げて職員と報酬のやり取りをしている。
ズタ袋から取り出されてカウンターの上に置かれたのは、牛と馬の合いの子の如き、一角獣の躯。
尤も、既に解体処理がなされており、討伐証明部位以外は食用肉と成り果てていて。

「まいど。……血抜きはしてあるから、肉は買取で頼む。
 角や蹄は王都に戻ってから売り捌くから結構だ。
 どうせ、がめついアンタらじゃ足元見るに決まってるからな」

馴染みの職員に揶揄混じりに嗤いながら、報酬受取の手筈を整えていく。
王都で商う方が圧倒的に利益が出るが、この暑さで傷みやすい生肉を運ぶのはリスクが伴なう。
その為、帰路の荷物を減らす意味も含めて、ある程度、買い叩かれても出張所で処分するのが常であった。

レイチェル > ギルド内を眺めていればカウンターで何かを話している中年男が目に入る。
何を話しているのだろうと興味を持ち少し近づけばズタ袋から取り出されたモノ。
討伐された一角獣を目にすれば目を丸くし。

聞こえる話では中年男が狩ったようであり。
血抜きまで済ませているという言葉に慣れているのだなと感心し。
しかも対応でベテランなのだというのもわかり。

「見事だな。このあたりに一角獣がいるのも驚きだが」

思わずいそんな姿を見て口にしてしまい。
もし不振に見られれば,謝罪をするつもりで中年男と職員とのやり取りを眺める。

トーラス > 突然、割り込むように後ろから掛けられる声に顔を振り向かせれば、
褐色肌のダークエルフの姿が視界に入り、まじまじとその姿を眺める。
軽装ではあるものの、身に付けている装備品の類を見て取れば、彼女が同輩と知れて、
口端を持ち上げると、にぃ、と笑い顔を滲ませて。

「なぁに、此処から北西の山奥に連中の縄張りがあるのさ。
 アンタも同業だろ? 良かったな。今晩の飯は、まともな肉にありつけるぜ」

あっさりと珍しい一角獣の生息地をばらす豪胆振り。
尤も、彼の口にする北西の山には切り立った崖や毒の沼地が存在して、
一介の冒険者がおいそれと足を踏み入れるには危険度が高い場所となる。
そんな場所であるのだから行けるならばご自由にどうぞ、と言わんばかりの態度を覗かせて。

レイチェル > 自分の言葉に振り向いた中年男を見上げ。
改めて大きいなという感想を持ち、気分を害したかとまじまじと見られる姿を見返す。
しかしその表情は怒っているではなく、笑みを浮かべるのを見れば笑みを返し。

「そんなに簡単に住処を口にしていいのか……あぁ、行くに何かあるわけか。
それはいいな、こういう場でのまともな肉は貴重だ。
肉をここに卸してくれて感謝しかないな」

あっさりと趣味かをばらした事に驚くが、少し考えれば行くにリスクがあるのだろうと考え。
そうでなければ一角獣の住処を人に話すなどありえないと。
その場を見なければ何とも言えないが、このあたりに不慣れな自分ではリスクが大きいと考え、行くことは今は考えず。
それよりもまともな肉、食事のほうに興味を移してしまう。

トーラス > 「さぁて、何があるかまでは秘密だな。そりゃ、冒険の醍醐味だろう?
 ま、乱獲でもしない限り、狩り尽くされる事もあるまいってのもあるがな」

稼ぎを得る事に然程に執心している訳でもなく、次も同じ依頼を受けるとは限らない。
ならば、ある程度の情報は後進に開示しても構わないという比較的大らかな考え方。
尤も、だからと言って情報全てをロハで初対面の相手や、何処ぞで聴き耳を立てているかも知れない
他の冒険者達に広く公開するような真似はしないが。

「ほぉ、こいつの肉は牛みたいな旨味があるが、脂は少なくさっぱり目でな。
 塩や香辛料の串焼きも良いが、シチューの煮込みにすると絶品だ。注文の参考にすると良いぜ」

大量に持ち込まれた肉類は一部は干し肉に加工されるだろうが、
大部分は今日明日の食事のメニューとして出張所で持て成される事だろう。
食事に関心を示す相手に、おススメの献立を挙げれば。かかっと豪快に嗤い。

レイチェル > 「それもそうだ。そこまで聞こうと思わないから安心してほしいな。
山奥という時点でたどり着くのが大変そうだ」

もし一角獣の狩猟依頼があれば、その時は中年男の話の場所を訪れよう。
そう考えるが、山奥という時点で仮にたどり着け狩猟できても持って帰れるかと考えてしまい。
そして乱獲と聞けば、ほかに聞き耳を立てている者がいないかと周囲を一度見。
誰もこちらを気にしていない様子に、この話を聞けたのは自分だけだと思えばラッキーだったと。

「一角獣を食べたことはなくてね。それは食べやすそうだ。
なるほど……では今日はそのあたりを頼んでみよう。
今日は王都に戻るのはやめだ。
良いことを教えて貰ったな。もし食事時に会えれば一杯奢ろう」

今日はできれば、その考えは一角獣の食事の前に延期が決まり。
中年男のお勧めを聞けば、それを注文しようと決め。
食事時に会えれば一杯奢ると楽し気に返して。

トーラス > 「まぁ、行きはよいよい、帰りは怖いというやつだ。
 流石に肉を担いで山を下るのは男の俺でも堪える者があるからな」

彼女の心配の通り、険しい山での冒険となれば、問題となるのは復路よりも帰路。
気力、体力共に万全な行きとは異なり、消耗した中で採取した獲物を運ぶのは骨が折れる。
三十路を半ば越えた中年なれども、冒険者として鍛え抜かれた肉体が成し得る事で。

「こいつの角は煎じて飲めば薬になるが、肉の方も気力体力を回復させる効能がある。
 お、いいねぇ。だったら、一杯、付き合わせてもらおう。俺も今晩は此処で泊まる予定だからな」

どのみち、急ぐ旅でもなく、旅装を解き、身繕いと装備の点検を済ませれば、
後は宿屋に併設する酒場にて、冒険の報酬にて飲み明かす心算。
その酒の共に彼女が立候補するならば、諾と応じて見せて、
受付でのやり取りを終えれば、再会を約して、一度、今宵の宿へと帰っていき――――。

レイチェル > 「一番あることだ。ただ、この話は行きも大変そうだな。
だろうな、なら私では無理そうだ」

中年男は見た目で自分よりも体力があるのが見て取れ。
そんな相手が堪えるといえば、自分では持って戻るのは無理そうであり。
大物を狩る依頼は誰かと組むほうがと考え。

「一角獣の角は薬になる貴重な品だ、肉は初耳だ。
なら、機会はありそうだ」

中年男も泊まるというのなら奢る機会はあるだろう。
ならその時を楽しみにしていると笑ってみせ。
中年男が戻っていけば、今夜の部屋を取るために宿にと向かって。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からレイチェルさんが去りました。