2024/08/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 乗合馬車」にオウルさんが現れました。
オウル > 冒険者や平民が利用する一般的な乗合馬車。
向かうは王都マグメールである。

少々遠征の帰り道。
程々に混んでいる馬車であるが、運よく座席を確保できたので、座席に深く腰を掛けながら、少年は欠伸を噛みしめる。

今日は朝から日帰りでお仕事である。
『ギルド』ではなく冒険者としてのお仕事で、ポーターよりも斥侯として雇われ、依頼人を別の町まで送り届けた帰り。

一応現地で1泊できる分だけ多めに報酬は貰ったが、ケチることで多めの報酬を今度へ投資する予定なのだ。

だから一番安いよりは一つ上のランク。
中の上くらい、余分にもらった報酬が半分は残る馬車を選び、現在馬車に揺られている。

「……ふあ………。」

眠くはない、だが退屈である。
意匠のこらしてある眼帯と裸眼の両方の瞳を伏せ、時折薄目を開けて、人間観察をしながら暇を持て余し、暇をつぶし、また欠伸を噛みしめるの繰り返し……王都までまだ半分もある。

オウル > ――…王都まで後少し。

がたん、ごとん、と安い馬車は弾んで揺れる。
少年はそのうち眠りへと落ちる。

目覚めるころには王都だろうか。
少年は報酬を無駄使いする夢を見る。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 乗合馬車」からオウルさんが去りました。