2024/08/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、数刻。近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い道を遮るように柵が設けられ、
脇には幾つかの天幕が建てられて、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは王都の兵士達。
曰く、最近、山賊や盗賊の類が出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという兵士達の憂さ晴らしと私腹を肥やすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、隊商の馬車を通せば、
列をなしている次の順番待ちの通行人に近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、国の為ではなく利己的に民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──うぃーっす。ヒューッ、ココは涼しいすなぁ」

日の高い時間帯の、とある冒険者ギルドの出張所。
そこに足を踏み入れた金髪の男は、建物内に漂う涼しい空気に汗ばんだ肌を撫でられ
心地よさげに声を上げた。
王都内のギルド公認の出張所であるここでは、熱中症対策として冷房用の魔導機械が設置されており、
カンカン照りの今日のような日でも快適に過ごせるようになっている。
周囲を見渡せば、パーティらしき一団が暑さにへたばったか椅子にぐでんともたれかかったり、
テーブルに突っ伏している姿なんかも見られる。

「ワハハ……おうお前ら、行きか帰りか知らんがちゃんと水分補給はしろよぶっ倒れるからな。
モンスターじゃなくて暑さに倒されるとか冒険者として目も当てられんべ」

そんな一団に軽く声を掛けるが、返ってくるのは気の抜けた声。
軽く心配になるが、まあ今ここにいるぶんには無事は保証されている。
周囲に置かれている装備を見てもちゃんとしたパーティであることはわかるので、
暑さにやられたらしい気力さえ取り戻せれば大丈夫だろう。
そう判断しつつ、受付カウンターへ向かうとこなした依頼の処理を済ませて報酬を受け取り。

「じゃあこれで完了、っと……お、サンキューだぜ。いただくます」

事務手続きを終えた所で、併設の酒場の給仕からサービスのジュースが差し出される。
これも熱中症対策の一つだろう。先の一団や他の冒険者たちも、同じグラスを手にしているのが見える。
嬉々としてグラスを受け取りぐびりと一口ジュースを飲みながら、ゆっくりと振り向き
改めて周囲を見渡しつつこれからの予定を考える。
掲示板で新たに依頼を探すか、あるいはめぼしい誰かに声でも掛けてみるか──。

エレイ > 「……ひとまず小腹を満たそうかねぇ」

しばし悩んでから、そう言って併設の酒場の方へ足を向ける。
王都内のギルドのものと比べれば小規模だが、スタッフも材料も充実していて提供される品の品質に差はない。
さて何を食おうか、なんて独り言ちながらゆっくりと歩いていって──

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からエレイさんが去りました。